清宮 2軍で5戦4発!初の内角打ち「慢心せず」1軍昇格へ前進

[ 2018年4月27日 05:30 ]

イースタン・リーグ   日本ハム4―2楽天 ( 2018年4月26日    鎌ケ谷 )

<日・楽>初回2死、先制ソロの清宮(左)はナインと喜び合う
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 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が25日のイースタン・リーグ、楽天戦に「3番・一塁」でフル出場し、初回に右越え先制4号ソロを放った。3打数1安打1四球。チームの連敗は10で止まり、清宮にとって公式戦初勝利となった。最近5試合で4本塁打。1軍昇格は一歩ずつ近づいている。

 清宮は内角球を両肘を絞って振り抜いた。初回2死。1軍で通算17勝を挙げる右腕・戸村の1ボールからの143キロ直球を捉え、右翼芝生席へ2試合ぶりの本塁打を運んだ。

 「うまくタイミングが取れた。いったとは思ったが、少し詰まっていたので、ちゃんと走りました」

 5戦4発。4本目にして初めて内角球を捉えた。20日のロッテ戦で公式戦初本塁打を含む2発。ただ、翌21日の同戦では内角攻めの前に4打数無安打だった。「意識しすぎることは嫌だった」とし「一度だけでなく続けられたら自信になる」と続けた。チームの連敗は10でストップ。腹膜炎が治って2軍に合流した後、9敗2分けだった清宮は「勝つと気持ちいい。試合の中での気持ちの持ち方も違う」とナインとハイタッチで公式戦初勝利を祝った。

 栗山監督の57歳の誕生日。「プレゼントを届けられたか」の問いには「そういうことにしておいてください」と苦笑い。さらに4月26日は、早実の先輩で、通算最多868本塁打の王貞治氏(現ソフトバンク球団会長)が巨人時代の59年にプロ1号を放った日でもあった。太陽光のまぶしさを防ぐためサングラスではなく、目の下に「アイブラック」を試用した試合。チームメートの助言が生きた。

 手応えは確かなものになりつつある。試合後には球場で約1時間守備練習を行い、その後も室内練習場でバットを振った。1軍昇格へ向け「慢心せずに自分のやるべきことを準備したい」と話した。栗山監督は昇格時期の明言を避けた上で「一つ言えるのは、1軍だろうが2軍だろうが、ベンチに座っていてはいけない選手」と口にした。昇格させた場合は即先発起用――。そのベストの時期を探っている。(倉橋 憲史)

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