金本監督「申し訳ない」13万6千超ファンの前で23年ぶり屈辱3連敗

[ 2018年4月23日 05:37 ]

セ・リーグ   阪神1―10巨人 ( 2018年4月22日    甲子園 )

<神・巨>5回途中7失点の高橋遥の交代を告げる金本監督
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 阪神は22日の巨人戦(甲子園)に1―10で敗れ、3連敗で借金1を抱えた。1995年以来23年ぶりとなるシーズン最初の甲子園での巨人3連戦3連敗の屈辱に、金本監督は「ファンに申し訳ない」と3日間で球場を埋め尽くした、のべ13万6641人のファンにザンゲした。

 「僕自身はファンに申し訳ないと思っている。甲子園でいい試合をして勝ち越したかったけど。申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 努めて淡々と敗戦を振り返り、ファンに頭を下げた。ただし、そのコメントの行間には、怒りもにじんだ。それも仕方がない。それくらい、投打に見せ場をつくれなかった。

 「そういうの(調子がいい打者からという考え)があって、糸原と上本に期待したんだけど。塁に出ないから機能しなくてね…」

 ともに今季初となる1番・上本、2番・糸原のオーダーで、不振打開を図った。だが、結果的には2人で計8打数1安打と役割を果たせず。得点は初回に福留の適時打で挙げた1点どまりだった。これで打線は5試合連続の一桁安打。巨人3連戦に限れば、計3得点しか奪えなかった。深刻な貧打状態だ。

 投げても期待の高橋遥が4回0/3を7失点で初黒星。後を受けた高橋聡らも失点を繰り返し、終わってみれば今季ワーストの10失点を重ねた。投打に精彩を欠いた大敗をベンチから見届けた指揮官は、言葉に力をこめた。

 「選手たちが悔しい思いを持っているかどうか。ここが一番、問題。持っていない選手は使えないと思う。淡々と終わっているようじゃあ使えませんよ。そういう選手は、いらないし。どれだけ、そういう気持ちを持ってくれるかですよ。基本的には1年間ずっと、そういう気持ちが必要だということは言っている。ここで淡々と流れに任せるのが、ウチの悪い伝統だから。そこはもう絶対に僕らも引き締めていくし」

 心技体――。指揮官はその中でも、ナインに「心」の奮起を促した。「悔しい」思いがあれば必ず反発力につながるからだ。試合後には、当初は23日が休養日だった野手と中継ぎ投手を招集し全体練習を行うことを急きょ決めた。超異例のテコ入れで、負の連鎖を断ち切る。

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2018年4月23日のニュース