巨人・岡本 甲子園初V打 由伸監督「日に日にレギュラーらしく」

[ 2018年4月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―0阪神 ( 2018年4月21日    甲子園 )

<神・巨>4回1死一、二塁、岡本が左前に先制適時打を放つ
Photo By スポニチ

 浜風は高校時代と変わらない。だが、巨人・岡本は甲子園に来る度に成長する。

 「相手はゲッツーが欲しい場面だったので、低めは捨てて甘い球を振ろうと思った」。4回1死一、二塁。秋山のスライダーを引っ張り、左前に運んだ。先制の適時打。これが、甲子園で自身初めての決勝打になった。

 甲子園はプロで4試合目。智弁学園3年時の14年、センバツ1回戦の三重戦で1試合2本塁打を放った。松井秀喜(星稜)、中田翔(大阪桐蔭)らが持つ記録に肩を並べた思い出の球場。昨年はプロ初のマルチ安打もマークした。この日は2回にも中前打を放ち、プロ4年間で計4安打。まだ本塁打はなく「もっと打ちたいと思える場所」と言った。

 体調管理にも成長が見える。今年は2月の沖縄春季キャンプでインフルエンザがチームにまん延。離脱者が増える中で「細菌に負けるわけにいかない」と、徹底した手洗い、うがいなどで乗り切った。昨年は4月下旬に、打撃不振と発熱を伴う風邪のため2軍落ちした。「今年は1軍で1年間活躍することが目標」と、同じ失敗を繰り返すつもりはない。

 1年前とさまざまなものが変わった。打撃フォームは、投手方向にやや倒していたバットを立て、最短距離で振り抜くようになった。背番号は38から25に。打順は7番から5番に上がった。チームに5カードぶりの勝ち越しをもたらし、高橋監督は「勝負強さというか、日に日にレギュラーらしくなっている」と称えた。

 今季はデーゲーム6試合で打率・409の好成績。「うすうす気づいていました。(昨年まで)ファームで慣れているからですかね?」と笑った。過去3年間を下地に、岡本が大きくなる。(神田 佑)

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月22日のニュース