阪神、途中出場組が“意地打” 高山「応えたいと思っていた」

[ 2018年4月21日 08:28 ]

セ・リーグ   阪神2―8巨人 ( 2018年4月20日    甲子園 )

6回無死一、二塁、右前適時打を放ちガッツポーズの高山
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 途中出場組がつないでつないで、菅野の「0行進」をなんとか止めた。攻撃前に右翼スタンドの虎党から『気合を入れろ!タイガース!』の怒り交じりの声援が飛んだ6回。この日初めてスタンドが沸いた。

 直前の守備から捕手に就いていた原口が先頭でスライダーを中前打。「しっかりスイングできたのは良いことなので。後からいく選手でもしっかり準備していかないと」と3回の大山以来となる安打を放つと、同様に6回から今季初めて左翼守備に就いた伊藤隼が右前打。「同じ途中出場でフミ(原口)が塁に出てくれたので」と続き無死一、二塁とチャンスを拡大した。

 意地のつなぎに最近2試合無安打だった1番高山が応えた。1ストライクから低めに落ちる変化球を巧みなバットコントロールでさばき、一塁左を鋭く抜く右前適時打。「使ってもらったので応えたいと思っていました。得点圏にいたので、そういう(還す)気持ちが強かった」。自身11打席ぶりの安打で、甲子園では菅野から昨季9月14日の初回以来、実に21イニングぶりの得点を奪った。

 8回に再び、3人が菅野に食らいついた。原口が左線二塁打。続く伊藤隼の鋭い打球は一塁ベースに当たって跳ね一塁手・岡本が捕ってアウトになる不運な一打もある中、続く高山がまたまた右前に技ありの適時打を放って2点目を奪った。

 原口は菅野に対し昨季まで通算11打数1安打で伊藤隼も同11打数2安打。決して得意でない中、少ない好機で結果を残した。完敗を喫した夜、唯一、胸を張れるのは、この“意地打”だった。 (巻木 周平)

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2018年4月21日のニュース