西武 代打・栗山V打「自分のスイングだけ考えた」4月勝ち越しも慢心なし

[ 2018年4月20日 23:27 ]

パ・リーグ   西武9―8ロッテ ( 2018年4月20日    メットライフD )

<西・ロ>8回、代打栗山が勝ち越しタイムリーを放つ
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 ベテランの勝負強さが光った。西武・栗山巧外野手(34)が8回、同点としてなおも2死一、二塁から代打で登場。ロッテ・益田から決勝打となる勝ち越しの右前打を放った。

 「チャンスが来たら自分のスイングをしっかりしたいと思っていた。とにかくしっかり準備して、あまり深く考えずに自分のスイングをすることだけ考えていた」。

 エース菊池が2点を失い、再びリードを許した8回。敵失などで同点としなおも勝ち越しの好機で代打が告げられた。3ボール1ストライクから146キロの直球を強振。一塁左を抜ける右前打で外崎が決勝のホームを踏んだ。打者10人で6得点の逆転劇。8回の8点差を逆転サヨナラ勝ちした18日の日本ハム戦に続き2試合連続の8回のビッグイニングに「不思議な感じですね。すごくみんなが1球に集中してプレーできている」と振り返った。17年目のベテラン。昨年から代打出場が増えているが、勝負強さを出し続けている。

 「僕は出だしは代打が多かったですから」。プロ17年目。3、4打席ある先発出場と、1打席しかない代打のアプローチの変化へ苦労する打者は少なくないが、栗山にとっては積み重ねてきたプロとしての実績の始まりだった「初心」が、財産となっている。

 もちろん、レギュラーへのこだわりは失っていない。今季はここまで先発した全4試合で安打をマーク。「いい流れで打席に立てていると感じている」。球団では73年以来45年ぶりの開幕から本拠地7連勝。早くの4月の勝ち越しも決まった。「4月半ばですし、まだ全然、早い。1戦1戦は変わらない」。10年前の優勝を知る数少ないベテランは揺るがず、チームを支えている。

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