ソフトB零敗ご免だ 強行出場の内川&柳田で9回意地の反撃

[ 2018年4月20日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―3楽天 ( 2018年4月19日    ヤフオクD )

<ソ・楽>9回1死一塁、中前打を放つ内川
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 最後に見せた意地が次につながるはずだ。ソフトバンクは19日、楽天に1―3で敗れ、連勝は5で止まった。シーズンでは初対戦だった相手先発の高卒2年目右腕・藤平尚真投手(19)に7回を2安打無得点に抑えられた。それでも前日18日に右膝へ死球を受けた内川聖一内野手(35)が最終9回に好機拡大の中前打を放つなど諦めない姿勢を示した。

 打線が今季最少の4安打に封じられ、連勝は5で止まった。今季最短の2時間26分で試合が終わり、工藤監督は「(藤平は)的が絞りにくかったのかな。こういうときもある」と淡々と振り返った。

 楽天の先発・藤平とは昨年のクライマックス・シリーズ以来の対戦で、シーズンでは初対戦だった。1巡目は41球中、ボール球が18球と適度に散らばった。7回を2安打に抑えられ、藤本打撃コーチは「コントロールがビシビシ来ているわけではなかったからね」と、狙い球を絞りきれなかったことを嘆いた。

 一方、手負いの主軸は、そろって安打を放った。18日の楽天戦で右膝に死球を受け途中交代した内川は、痛みが残る中、強行出場。「(初回2死二塁の)最初のチャンスで僕が打っていれば」と悔やんだが、9回に中前打で通算2000安打まで残り13本とした。同じく前日に右すねに自打球を当てた柳田も9回に右前打を放つなど2安打。「最後は集中して打席に立った」と意地は見せた。

 3、4番の連打などで守護神・松井から1点を返し今季初の零敗は免れた。工藤監督は「取り返したのは良かったと思う。明日(20日)のゲームにつなげられるように」と切り替えを強調した。

 今季はオリックス・田嶋、西武・カスティーヨに続き、初対戦の先発投手相手に3敗目。初対戦では球筋が分からないだけに投手有利だが、シーズンは始まったばかり。2度目の対戦機会は、すぐにやってくる。(川島 毅洋)

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