オリドラ1田嶋 涌井に投げ勝ち2勝目 オーナー「ベリーグッド」

[ 2018年4月20日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3―0ロッテ ( 2018年4月19日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>2勝目を挙げた田嶋(左)は増井からウイニングボールを受け取る
Photo By スポニチ

 プロ3度目の登板でオリックス・田嶋が早くも進化した。膝元を突く直球を軸にスライダー、チェンジアップを低めに集めて圧倒。涌井との投げ合いを制し、「胸を借りるつもりで自分の力を100%ぶつけようと思った。凄くうれしい」と喜んだ。

 安打と二盗などで2死三塁を背負った初回を切り抜けた後は二塁も踏ませない圧巻の内容だ。「四死球を出さなかったことが一番。自分の投球ができた」。前回7日の西武戦は3回1/36失点で初黒星。「軸や目線がブレて制球が定まらなかったので余計なことを省いた」。従来のノーワインドアップから無走者でもセットポジションにし、2段モーション気味の新投法で無四球5奪三振。グラブも前回の黒から青に変え、「気分転換。負けたので」と験も担いだ。

 7回97球での交代。「監督から“先を考えず1回ずつ、いけ”と言われていたので。最後までとは思わなかったです」。初完封にはこだわらず、福良監督も「8回に点数が入ったら続投と思っていたけど。素晴らしかった。次のチャンスにね」と期待を膨らませた。

 見守った宮内オーナーも満足そうだった。「良かったですね。今日は褒めておきます。ベリーグッド」。逆転負けでの4連敗に「見るに堪えない」と吐き捨てるように言った8日西武戦後の帰り道とは大違いだ。2連勝が初なら、勝ち越しも開幕から6カード目で初。オリックスの逆襲の扉を新人左腕が力強く押し開いた。(湯澤 涼)

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月20日のニュース