マエケン 早くも今季2度目の2桁10K 3年目の進化に迫る

[ 2018年4月20日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース13―4パドレス ( 2018年4月18日    サンディエゴ )

<パドレス・ドジャース>5回2/3を投げて8安打4失点、10奪三振で2勝目を挙げた前田(AP)
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 ドジャースの前田健太投手(30)が18日(日本時間19日)、パドレス戦で今季2勝目を挙げた。5回2/3を投げて8安打4失点ながら中盤から立ち直り、10三振を奪った。

 過去2年で1回しかない2桁奪三振は早くも今季2度目。球威の増した直球と精度が上がったチェンジアップで3年目の進化を示した。

 前田の雄叫びが、敵地ペトコ・パークに響いた。5回1死一塁。過去2年で9打数5安打とカモにされたガルビス、この日2安打のアスアへから、外角低めのチェンジアップで空振り三振を奪った。

 「低めのボール球で三振が取れた。ああいうところは良かった」。6回先頭のスパンジェンバーグも同様だった。課題だった左打者から3者連続空振り三振。改良を続けてきたチェンジアップが光った。3回までの4失点を悔やみつつ「修正できた」と語った。

 また、デーブ・ロバーツ監督は最速で94マイル(約151キロ)を計測した直球の効果を「信頼してストライクゾーンに投げているし、空振りを取っている」と強調。前田自身も「細かいところを突くよりも、力で(空振りを)取りにいっている」と言う。宝刀スライダー以外の2球種が相乗効果を生んでいる。

 雨で一度先発が流れたにもかかわらず、日本選手最多の今季24奪三振。規定投球回には未到達だが、9イニングあたりの奪三振率は両リーグ1位のマクラーズ(アストロズ=14・57)をしのぐ15・07だ。

 今月11日が誕生日で30歳初勝利。加齢による衰えについて「ないですね。むしろ年々パワーアップしている」と言い切る右腕が、勝ち星とともに三振も量産していく。(サンディエゴ・奥田 秀樹通信員)

 《最多奪三振は13》前田のメジャー移籍後の最多奪三振は16年7月10日のパドレス戦で7回を投げて13。今季は3月31日ジャイアンツ戦は5回で10個、この日も5回2/3で10個と少ないイニングで奪っている。広島時代は2桁奪三振が通算16回。11年の5回が最も多く、同年と10年に最多奪三振のタイトルを獲得した。

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2018年4月20日のニュース