【槙原寛己 視点】巨人・山口俊 5回の筒香へのフォークから覚醒

[ 2018年4月18日 09:10 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2018年4月17日    ハードオフ新潟 )

完投で2勝目を挙げた山口俊
Photo By スポニチ

 圧巻。巨人・山口俊が凄すぎたね。5回2死、DeNA・筒香を三振に取った内角のフォークから、物凄く落ちるようになった。あの球で何かをつかんだんだろうね。

 直後の6回に逆転。リードを守らなきゃと思うと窮屈な投球になりがちなんだけど、フォークに自信があるから悲壮感はみじんもなかった。DeNAの各打者はフォークを意識するから真っすぐに手が出ない。どんどん攻め込んで追い込み、最後はワンバウンドになるフォークを振らせる。まさに手がつけられない投球だった。

 山口俊って力んで投げるイメージがあるんだけど、この日は力を抜いてしっかり腕を振っていた。フォークは力んで体が突っ込むと落ちない。頭を残したまま腕だけ先に行かせるように投げるとよく落ちるんだ。理想的なフォームだった。

 継投の失敗から狂い始めた巨人の歯車。流れを変えるのは完投だね。リリーフ陣が1日休めたし、巨人にとっては大きな1勝になった。

続きを表示

2018年4月18日のニュース