清宮13打席目の“プロ初安打”!イースタン楽天戦で安楽撃った

[ 2018年4月18日 05:30 ]

イースタン・リーグ   日本ハム1―4楽天 ( 2018年4月17日    楽天生命パーク )

9回無死、右前打を放つ清宮
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 限局性腹膜炎から2軍で調整している日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が17日、イースタン・リーグの楽天戦(楽天生命パーク)に「3番・一塁」で出場し、7回に安楽智大投手(21)から公式戦初安打となる左中間二塁打を放った。5試合、13打席目での待望の一打に続き、9回も右前打で初マルチも記録。1軍デビューに向け、大きな一歩を踏み出した。

 外角低めの146キロ直球にバットが反応した。清宮の打球はライナーで左中間を抜けていく。13打席目での公式戦初安打がようやく飛び出し、二塁へ到達すると息を吐いた。

 「芯だったので良かった。打てないからといって、自分を責めたり、後ろ向きになることはなかったです」

 7回先頭の打席だった。この回から右肩違和感で2軍調整中の安楽がマウンドへ。3歳年上で、13年春のセンバツで済美のエースとして準優勝に輝くなど、高校通算最多の111本塁打を誇る早実出身の清宮と同じ甲子園のヒーローだった。

 因縁めいた対戦にも邪念はなかった。外角直球が3球続き、スライダーを挟んだ後の5球目。「(逆方向は)狙っていなかった。直球狙い?そんな感じです」。2ボール2ストライクと追い込まれても焦らずに仕留めた。

 9回は、小野の149キロ直球を右前にはじき返し「一本出た後に続けて出たのでよかった」と手応えを口にした。実は試合前、「タイミングの取り方を変えてみようかな」と考えた。バットを動かしながらタイミングを取ってきたが、直球に差し込まれることが目立った。「ちょっと動きを抑えようとした」。それでもフリー打撃で5本の柵越えを放ち「これまでの方が良かった」と早実時代からつくり上げてきたフォームで結果を残した。

 腹膜炎で開幕1軍を逃した。入院中は食事を取れず103キロから8キロも減った。退院後も揚げ物は控え、バランスのいい食事を心掛け、ほぼ元に戻った。実戦での安打は3月1日、台湾・ラミゴとの国際親善試合で二塁打を放って以来31打席ぶりに「フフフッ」と苦笑いを浮かべたが、今後もコンスタントに結果を出し続ければ、今月下旬にも1軍昇格する可能性はある。

 清宮は「もちろん、まずはそこ(1軍昇格)。ただ一日、ヒットが出たからといって、すぐ1軍とかはないと思っている。結果の積み重ね。ここからが再スタート」と冷静だった。楽天生命パークは、調布シニア時代には全国大会で本塁打を放ったこともある思い出の球場。この日の仙台は最低気温4度と肌寒かったが、清宮にとっては心地よかった。(横市 勇)

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2018年4月18日のニュース