広島・中村祐 憧れ青木さん斬る 17日九里とともに今季初先発

[ 2018年4月17日 05:30 ]

キャッチボールで調整をする中村祐
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 広島はヤクルト3連戦を前に先発陣を再編し、17日は九里亜蓮投手(26)、18日には中村祐太投手(22)がともに今季初先発に挑むことが決まった。春季キャンプ中の打球直撃で出遅れた中村祐は16日にマツダスタジアムでの投手練習に合流。幼少期はヤクルトファンだったこともあり、憧れだった青木からの奪三振を誓った。

 マツダスタジアムでの投手指名練習に参加した中村祐は今季初先発の意気込みに加え、もう一つ特別な思いを抱いていた。

 「青木さんのファンでした。僕は右打ちですけど、左で打ち方をマネしてみたりもしていました。対戦はすごい楽しみですね」

 有力視される18日のヤクルト戦。東京都出身で幼少期はヤクルトファンだった。1軍デビューした昨季は8月18日に一度だけ対戦して6回無失点で勝利投手。1年前とは違って憧れの青木との対決する機会が訪れた。

 「三振に取れたら最高ですね。青木さんを打たせたら勢いのつくチーム。まずはヒットを打たせないようにしたい」

 プロ初勝利を含む昨季5勝で開幕ローテーション入りを期待されながらつまずいた。2月21日のロッテとの練習試合で打球が直撃。「右側胸部打撲」を負い、調整が大きく崩れた。約1カ月半にわたって実戦を離れ、開幕も2軍で迎えた。

 「キャンプ中はあまり調子もよくなかった。フォームを見直そうと思って力を入れるところを変えました」

 復帰戦だった4日のウエスタン・リーグ、阪神戦で5回1失点。前回12日の同オリックス戦も6回無失点に抑え、わずか2試合で1軍から声がかかった。

 先陣を任された九里も今季は初先発だ。開幕から5度の中継ぎで計7回4失点。昨年8月10日の中日戦(4回2/3、5失点で勝敗なし)以来の先発に「中継ぎの時も自分の持っているものを出そうと思ってやってきたので、そこを変えずにマウンドに上がりたい。先発だからとか、調整は気にしていない」と泰然と構えた。

 当初“火曜日の男”だった薮田は不振で中継ぎへ回り、水曜日に先発した高橋昂と中村恭も一度の先発で降格した。6連戦の序盤を担う先発投手の不安定さは目下の課題。今週こそ幸先のいいスタートを切れるか。“2人の使者”にかかっている。(河合 洋介)

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