大谷はクラブハウスガイ うれしかった初安打の「革手」

[ 2018年4月17日 08:34 ]

水原一平通訳 I REPORT

大谷(右)と引き揚げる通訳の水原氏
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 エンゼルス・大谷の通訳を務める水原一平氏(33)もチームの一員としてシーズンを戦っている。大谷を一番近くで支える同氏だからこそ感じる大谷の魅力を「水原一平通訳 I REPORT」と題し、紹介する。

 翔平はいつ、どんな時でも変わらないですね。変化がないです。凄いと思います。よく“打っても、打たなくても変わらないでいられる人が良いチームメート”と言われ、そういう人は「クラブハウスガイ」と呼ばれますが、翔平もダメな時、良い時が全く分からないです。

 みんなからは「常にニコニコしていて、明るくていいね」と言われています。メジャー初勝利を挙げた時には、みんながクラブハウスでパーティーみたいに音楽を流して喜んでくれました。翔平からは初安打を打った時の「革手(打撃用手袋)」をもらいました。ふざけて「一平ちゃんへ」って書いてあります。うれしいですね。

 英語も上達しています。最近はチームメートが翔平に話しかけている時になるべく(会話の輪に)入らないようにしています。どこまでいけるのかな、と見ていますが、意外といけていますね。来年あたり通訳がいらないんじゃないかなと思います(笑い)。打球が飛んできた時も“Heads up(上を見ろ、注意しろ)”と英語が出ます。(球速表示が日米で)キロとマイルで違って、最初の頃はよく聞かれていましたけど、自分で換算するよりも、“90マイル(約145キロ)は90マイル”となってきたみたいです。だいぶ、慣れてきたんじゃないでしょうか。早い段階からリラックスできています。

 翔平はとにかく礼儀正しいです。“リスペクト(尊敬)がある”と、みんな言っています。(エンゼルス通訳)

 ◆水原 一平(みずはら・いっぺい)1984年(昭59)12月31日生まれ、北海道苫小牧市出身の33歳。6歳まで苫小牧市で過ごし、91年から和食料理人の父・英政さんの仕事の関係で米ロサンゼルスに移住。高校までサッカー部とバスケットボール部に所属。大学卒業後、岡島秀樹(レッドソックスなど)の通訳を経て、13〜17年日本ハムの通訳。今季から大谷の通訳としてエンゼルスに所属。

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