DeNA筒香 13年ぶり7連勝弾 4発全て白星街道中

[ 2018年4月15日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2―0中日 ( 2018年4月14日    横浜 )

<D・中>初回2死、筒香(手前)は右越えソロを放ち雄叫びを上げる
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 DeNAの筒香嘉智外野手(26)が14日の中日戦の初回に右中間4号先制ソロ。3試合ぶりの一発が決勝弾となり、チームを05年9月以来、13年ぶりとなる7連勝に導いた。連勝期間中に4本塁打を放ち、うち3本が先制弾。13試合で4本塁打は自己最速タイペースと、主砲がバットで首位のチームをけん引している。

 横浜スタジアムでの今季1号は、チームの勢いを象徴するものだった。初回。筒香の打球はぐんぐん加速し、右中間席最上部の看板に直撃。弾道測定器「トラックマン」は飛距離135メートルを計測した。先制点となる4号は、13年ぶりの7連勝をたぐり寄せる殊勲打となった。

 「先制点を取ることができて、本当によかった。横浜で今季初めての本塁打。勝ち試合で打ててうれしい」

 初対戦のジーを前にしても、自然体を貫いた。「データにとらわれすぎないように。来た球をいつも通り打つ」と、2ボールからのカットボールを完璧に捉えた。全て先制点を奪っての7連勝は球団では創設1年目の1950年以来となった。そのうち3本が筒香の先制弾。主砲が大型連勝へと導いている。

 昨季は22試合目で1号だったが、今季は13試合目で4本。44本塁打、110打点で2冠となった16年と同じペースで「体の中も、気持ちの面でも去年とは全く違う」と手応えを口にする。春季キャンプから打撃フォームの試行錯誤を重ね、生活習慣、食生活も変えた。その取り組みに自信を持ち、相手の投球に対し、自然と体が反応できる状態を保っている。

 主将4年目を迎え、“動”から“静”へと立ち位置を変えた。若手が多いDeNA。ロッカールームでは静かに選手の立ち居振る舞いに気を配る。「今は何も言わなくても大丈夫」と若手の積極性を引き出す一方で「なぜ勝ったか、負けたのかを考えないと見失うものがある」と語る。気の緩みが見えれば即座に軌道修正をする準備をしている。シーズン全体を見据える主将の姿がある。

 「彼の本塁打は勢いがつく。続けてほしい」とのラミレス監督の言葉に「これからもチームを勢いづける一打を打ちたい」と筒香も呼応した。98年以来、20年ぶりのリーグ優勝へ、大黒柱を中心に白星を積み上げていく。 (中村 文香)

 《今季の本塁打は4本とも7連勝中》筒香(D)が先制4号。今季の本塁打は4本とも7連勝中にマーク。うち先制本塁打は8日広島戦、11日巨人戦に次いで3本目。自身先制弾のシーズン最多は16年の6本だが、昨年の3本に早くも並んだ。

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