阪神・秋山　雨中の力投報われず　ミスに泣く７回２失点

セ・リーグ   阪神０―６ヤクルト （ 2018年4月14日    甲子園 ）

＜神・ヤ＞６回１死三塁、バレンティンに先制の適時二塁打を浴び、悔しさをあらわにする秋山
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　雨も降る中、必死に腕を振った力投は報われなかった。１球のミスが阪神・秋山の白星への道筋を暗転させた。

　「その前（の球）より高くなった分、打たれてしまった。あそこはフォークを続けるつもりだったので」

　悔やんだのはスコアレスで迎えた６回。先頭打者・山田の左中間突破の二塁打と犠打で１死三塁とされバレンティンを迎えた。２球で追い込み３球目は真ん中低めでワンバウンドするフォークがボールになった。４球目もバッテリーの選択はフォーク。序盤から空振りを奪えていた自信のある球種が３球目よりやや浮いたところを捉えられた。左翼への適時二塁打となり痛恨の先制点を献上。つながりを欠く打線に重たくのしかかる１点となった。

　７回１死からは坂口に右中間席に運ばれるソロを浴びた。２敗目を喫したが、７回４安打２失点で開幕から３試合連続クオリティースタートを記録。金本監督も「秋山は良かった。７回２失点で十分、責任を果たしてくれている。次もちゃんと投げてくれると思う」と信頼は揺るぎない。

　「ランニングスコアを見れば、良い内容ですけど、先制点を与えてしまったので、悔しいって感じです」

　好投で満足する立場ではなくなった。チームの勝敗を背負う主戦投手としての強い自覚が、苦い表情となって表れた。（遠藤　礼）