大谷カードに72万円高値 関係者「過去に経験がない」盛り上がり

[ 2018年4月12日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス11―1レンジャーズ ( 2018年4月10日    アーリントン )

<レンジャーズ・エンゼルス>9回2死、代打で二ゴロに倒れ、最後の打者となった大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が10日(日本時間11日)、レンジャーズ戦で9回に代打出場。二ゴロに倒れ、日本人メジャーリーガー初の4試合連続本塁打を逃した。チームは大勝し、開幕9勝3敗は82年以来の好発進。グラウンド外ではサイン入りカードの取引価格が急騰し、大谷人気は高まる一方だ。11日(同12日午前9時5分開始予定)の同戦はDH出場し、次回登板は15日(同16日午前3時15分開始予定)のロイヤルズ戦に決定した。

 連続試合本塁打が止まっても、フィーバーは真っ盛りだ。スポーツ専門局ESPN(電子版)は、大谷のサイン入りカードがネットオークションで6725ドル(約72万円)で取引されたと報じた。

 大谷が1月に契約した米大手トップス社のもので赤字でサインが入った世界で69枚しかない一品。同社の関係者によると、適応に苦しんだキャンプ終了時に1500〜2000ドル(約16万1000〜21万4000円)だった価値は、開幕から10日ほどの活躍ぶりで3、4倍になった。同社が4000ドル(約42万8000円)と値付けしたサイン入りカードもただちに売れたという。関係者は「買っているのは海外市場」と米国内にとどまらないフィーバーぶりを証言した。

 熱狂するのはファンだけではない。メジャー通算494試合に登板し、屈指のカードマニアで知られるフィリーズの救援右腕ニシェクも、このカードを入手。しかし、8日に6101ドル(約65万2800円)で手放していた。米国代表として出場した昨年のWBC準決勝では、侍ジャパンの筒香を抑えた37歳は「出品したことをひどく後悔している。ずっと持っておけばよかった。彼は現実離れした存在」と自身のツイッターで嘆いた。

 カード市場で最も高値が付くのは、その選手が新人時代の「ルーキーカード」。トップス社に18年間勤めている幹部は「01年のイチローとプホルスや、昨年のジャッジの時と似ているが、この数週間での大谷ほどの盛り上がりは過去に経験がない」と語った。100年ぶりの本格二刀流。果たして大谷株は、どこまで高騰するか。(アーリントン・柳原 直之)

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