広島・薮田 大乱調8四球 また制球難…畝コーチ配置転換示唆

[ 2018年4月11日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―4阪神 ( 2018年4月10日    甲子園 )

<神・広>6回、この日8個目の四球を糸原(左)に出した薮田
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 広島・薮田和樹投手(25)は10日、阪神戦(甲子園)に先発し、5回1/3を投げ8四球を与えて3失点降板した。前回3日のヤクルト戦でも与四死球7で課題の制球力を改善できずに自滅。チームも今季初の逆転負けを喫し3連敗となった。

 「(課題は)全てですね。修正してストライクを入れようとしたけど…」

 嫌な予感は初回から漂っていた。先頭の高山から2者連続四球。後続を断ち無失点でしのいだが、制球難が自分の首を絞め続けた。降板する6回途中までに四球を与えなかったのは2回の1度だけ。4回は2死走者なしから糸原に四球。続く梅野に適時二塁打を許した。

 6回1死から連続四球を出したところで、我慢の限界に達したベンチから降板を命じられた。あとを受けた一岡も負の連鎖を止められず四球で1死満塁。俊介を遊撃へのゴロに打ち取ったが、田中が後逸して2者が生還。代打伊藤隼に決勝適時打を許した。

 課題克服へ、薮田も考えつくことは全て試した。今回の登板から、通常行う試合前日の取材対応を辞めた。「いろいろ流れを変えたいので。縁起的なものですね」。藁(わら)にもすがる思いだったが、一度狂った制球は、想像以上に深刻だった。

 次回登板について畝投手コーチは「考えるところにある。抹消?うーん…そこまでは…」と先発からの配置転換を示唆。他の投手の内容次第では、登録抹消の可能性すら出てきた。

 チームは3連敗となったが、緒方監督は「選手はしっかりやることをやってくれている」とこの日もナインを責めることはなかった。それでも、6連戦の週頭を任せたい右腕から、復調の兆しは見えてこない。開幕から10試合。昨季、勝率第1位に輝いた薮田には、険しい試練が続く。(河合 洋介)

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