投げても打っても記録ラッシュの大谷 対戦相手の“空振り率”は54・5%

[ 2018年4月9日 15:51 ]

記録ラッシュとなった大谷(AP)
Photo By AP

 2度目の登板で快投を演じたエンゼルスの大谷は各分野で記録を量産している。

 ワシントン・ポスト紙は高精度分析の「スタットキャスト」のデータを紹介。2試合における対戦相手の「空振り率(全スイングにおける空振りの割合)」は54・5%に達しており、2015年に計測を開始して以来、5番目に高い驚異的な数値を記録したことに注目していた。つまり2回スイングすると1回以上、バットが空を切っている計算。メジャーの打者なのに、ボールにかすることすらない状況がひんぱんに起こっている“異常事態”になっていた。

 CBSによればこの日の最速は99・6マイル(160・3キロ)で最も遅いカーブは68・5マイル(110・2キロ)。約50キロもの緩急をつけられる能力は各メディアで高く評価されており、その中間のスピードに位置しているスプリットは、空振り三振に仕留めたボールの43%を占めていた。

 MLBドットコム(大リーグ公式サイト)によれば、メジャーデビューから2戦目までに12奪三振を記録した投手は2012年のスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)以来、史上14人目。12奪三振に「被安打1、与四球1以下」という条件を加えると、2戦目までにこれをすべてクリアしたのは1960年のフアン・マリシャル(ジャイアンツ)、1997年のスティーブ・ウッダード(ブルワーズ)を含めて史上3人目となった。

 このほかにも「デビュー2戦で18奪三振はチーム最多タイ」「ハードヒット率(打った際の初速度が95マイル=約153キロ=以上)の71・4%はメジャー全選手の中の最高」など、打っても投げても記録ラッシュ。比べられる選手はすでにベーブ・ルースだけではなくなってしまった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月9日のニュース