阪神・糸井また“超人弾” 右手一本で京セラドーム右翼席へ

[ 2018年4月7日 07:50 ]

セ・リーグ   阪神2―3中日 ( 2018年4月6日    京セラD )

初回1死一塁、糸井が右越えに2号逆転2ランを放つ
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 終わってみれば唯一の得点を挙げた場面になった。1点を追う初回、1死から四球で出た上本を一塁に置き、阪神・糸井が小笠原の甘く入ったスライダーを右手一本で右翼席に放り込んだ。

 「先制されてしまったので、早い段階で追いつけるようにと思い打席に入りました」

 並の打者なら凡打でもおかしくない打ち方だが、そこは「超人」。訳が違う。あたかもフルスイングしたかのような弾道が総立ちの右翼席へ飛び込んでいった。昨季から2年連続となるホーム開幕戦弾だ。

 まるで、あのときのリプレーを見ているようだった。巨人との開幕第2戦。同じ左腕の田口から同じコースのスライダーを右手一本で運び、同じ右翼席まで運んでいた。たとえタイミングがズレても力を伝えられる技術の高さはもちろん、規格外の肉体から生まれるパワーが目を疑う一発の原動力だ。

 6回無死一塁から、一人だけ2安打目となる右線二塁打で好機を広げた。得点にはつながらなかったが、3試合連続のマルチ安打へ伸ばし、チームでは福留に次ぐ打率・381まで上昇。昨季も7打数4安打、1本塁打と得意にした小笠原との好相性は健在だ。

 接戦を落としただけに試合後は「あー、しんど」とだけ言い残して帰路についた。拙攻が響いた猛虎にあって平然と結果を出した「超人」は、7日からも再びチームに勢いをもたらしてくれるはずだ。(巻木 周平)

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2018年4月7日のニュース