雄星、さらなる進化へ頭脳も強化 トラックマン研究で投球データ分析

[ 2018年4月7日 09:30 ]

パ・リーグ   西武5―1オリックス ( 2018年4月6日    メットライフD )

力投する西武・菊池
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 さらなる進化へ、西武・菊池の頭脳の強化も実りつつある。昨オフから本格着手した自身の投球の科学的分析だ。

 西武は16年6月からトラックマン(高性能弾道測定器)を導入。投手はボールの回転数やリリースポイントなどの詳細な数値測定が可能になった。昨年10月にはIT戦略室を新設。データ運用が本格化する中で、菊池はオフに自費でトラックマンのデータ分析の講習会に参加した。球団のデータ戦略を、さらに深く学ぶためだった。

 オープン戦最終登板。習得を目指していたフォークに代わり、ツーシームを試投。トラックマンで判明するボールの回転軸の傾きの数値が根拠だった。「僕の投げ方だとツーシームが変化しやすい数値だった」。水平を基準に回転軸がどの程度、傾いているかを表す「仰俯角(ぎょうふかく)」という数値での判断。この日も分析をもとにチェンジアップを駆使した。「いろいろやってきたからこそ」。増える引き出し。技術だけではない取り組みも、進化の礎だ。 (西武担当・春川 英樹)

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2018年4月7日のニュース