ハム村田 今季初登板1勝!大学先輩・上原に恩返しを「同じ試合で投げたい」

[ 2018年4月6日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―1楽天 ( 2018年4月5日    楽天生命パーク )

<楽・日>8回を4安打1失点で今季初勝利を挙げた村田
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 夢をかなえるため、大谷の抜けた先発ローテーションを守る。日本ハム・村田が日本で最長の8回を投げ4安打1失点で今季初勝利。開幕3連敗からの3連勝に貢献し「勝てて良かった。優勝に少しでも貢献する」と言葉に力を込めた。

 初回1死二塁でペゲーロに左前打も左翼手・近藤が好返球で二塁走者の本塁生還を阻止。これで乗った。右打者の内角ツーシームとスライダーのコンビネーションがさえ、失点は3回のオコエのソロのみ。4回以降は二塁も踏ませなかった。

 07年ドラフト1巡目で巨人入りも3年で戦力外。打撃投手転身の打診を断り米国に渡った。主にマイナーだった6年間は通訳もなく遠征はバスで長距離移動。耐えられたのは大体大の先輩でメジャーで活躍していた上原(現巨人)のモットーである「雑草魂」と、「上原さんと同じ試合で投げたい」という強い思いだった。

 7年ぶりに日本球界に戻った昨季は6月11日に古巣・巨人から「プロ初勝利」も、その1勝のみ。開幕から先発枠に入った今季は交流戦で10年ぶりに巨人に復帰した上原と同じマウンドに立つ可能性もある。「米国でも年に何回か食事に連れて行ってもらった。ずっと同じ試合で投げることを想像して練習してる。恩返しがしたいので」と目を輝かせる。

 大谷がエンゼルスに移籍し、先発枠に大きな穴があいた。「彼(大谷)の活躍は励みになるし負けたくない」と村田。踏まれ続けた雑草が、大きな花を咲かせようとしている。 (山田 忠範)

 ◆村田 透(むらた・とおる)1985年(昭60)5月20日生まれ、大阪府出身の32歳。大体大浪商―大体大を経て、07年大学・社会人ドラフト1巡目で巨人入団。1軍登板はなく、10年に戦力外通告。同年12月にインディアンスとマイナー契約を結んだ。メジャー登板は15年の1試合のみで、17年に日本ハムに入団。6月11日の巨人戦でプロ初勝利を挙げた。1メートル83、82キロ。右投げ左打ち。

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2018年4月6日のニュース