広島 今季初キクマル弾 12球団最速10発、首位ガッチリ

[ 2018年4月6日 05:30 ]

セ・リーグ   広島5―4ヤクルト ( 2018年4月5日    神宮 )

<ヤ・広>5回2死一、三塁、丸が先制の3ランを放つ
Photo By スポニチ

 広島は5日のヤクルト戦(神宮)で効果的な2本塁打で勝利を飾った。5回に丸佳浩外野手(28)がリーグトップタイの3号決勝3ランを放つと9回には菊池涼介内野手(28)が1号ソロ。4日に鈴木誠也外野手(23)が出場選手登録を抹消された中でもチーム本塁打は12球団最速で10本に到達。首位をがっちりキープした。

 5回2死一、三塁、丸がヤクルト先発・館山の初球140キロを捉えた打球は失速することなく左中間席に飛び込んだ。4回までに3度、得点圏に走者を進めながら無得点だっただけに、嫌な雰囲気を払しょくする一撃だった。

 「内から真ん中に入ってきた球に強引にならずに、打ちにいけたのはよかった。しっかりと自分の打てる球を整理して入れていた」

 放った3本塁打はいずれも中堅から左方向。「自分のポイントでしっかりと力が伝わって打てている証拠だと思う」と納得顔だ。

 9回無死からは菊池が右翼席最前列へ。試合前まで打率・211と低調だっただけに、上昇へのきっかけとなるアーチ。9回に守護神・中崎が畠山に2ランを浴び1点差での勝利となっただけに価値ある一発でもあった。緒方監督も「初球で打った丸はすごいし、キクの一発もあって、1点1点取れたのも大きかった」と主軸2人を称賛した。

 鈴木が下半身の張りで開幕から2試合のみの出場にとどまり、前日4日に出場選手登録を外れた。それでも、赤ヘル打線の威力が衰えることはない。この日の2本で12球団最速でチーム本塁打10本に到達した。

 開幕から6試合中5試合で本塁打を記録。東出打撃コーチが「みんな力のある打者だからね。強引になっていないのがいい。逆方向(の本塁打)が多いでしょ」と分析した通り、中堅から逆方向が8本を占める。チーム全体に強引にいかない意識付けが浸透している賜物(たまもの)だ。

 2カード連続勝ち越しを決め首位を堅守。鈴木も、精神的支柱の新井も不在の中で勝ちきるところに、真の強さがうかがえた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月6日のニュース