中村晃100% 逆転初満弾「ホームベース踏み忘れそうに」

[ 2018年4月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク12―3オリックス ( 2018年4月1日    ヤフオクD )

<ソ・オ>6回、逆転の満塁本塁打を放ちガッツポーズする中村晃。左は山岡
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 鮮やかな一撃にソフトバンクの中村晃は左手でガッツポーズを作った。2点を追う6回1死満塁。カウント2―2からの5球目、内角高めに来た直球を振り切った。打球は右翼席へ伸びた。今季1号となる逆転弾。自身24本目にして初めてのグランドスラムだった。

 「満塁弾は打ったことがなかった。たぶん公式戦ではないと思う。打った本人がビックリして、あまり覚えていない。ホームベースを踏み忘れそうになって危なかった」

 助言が生きた。4回の第2打席は2死二塁で遊ゴロに倒れたこともあり、西田に意見を求めた。「もっとゆっくり振ってください」との言葉をすぐ実践。「イメージだけど、力むと速くなる。やってみたら良い結果になった」。ベンチでは「ありがとう」と声を掛けた。

 昨季は6番打者がパ・リーグでは最少となる39打点。柳田、内川、デスパイネの破壊力満点のクリーンアップの後を打つ打者に泣いた。その点を中村晃も強く意識する。「打点を稼げる打順。チームの得点力も上がる」と話せば、工藤監督も「相手もダメージがあるし勝負強い彼が打ってくれて良かった」と評価した。

 3月23日の広島戦で左臀部(でんぶ)の張りを訴え途中交代し、翌24日に軽度の筋損傷と診断された。開幕2日前にチームに合流、現在は3打席限定で出場しているが「次からは大丈夫だと思う」とフル出場に意欲を示した。2回には左中間への当たりをランニングキャッチ。中村晃の攻守の活躍で、日本一軍団は開幕カードを2年連続で勝ち越した。 (後藤 実穂)

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2018年4月2日のニュース