阪神ロサリオ来日1号 開幕3試合連続打点「もっと良くなる」

[ 2018年4月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―3巨人 ( 2018年4月1日    東京D )

<巨・神>4回無死、ロサリオは左越えに来日1号ソロを放つ
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 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が1日の巨人戦で来日初本塁打を放った。4回無死で野上のスライダーを捉え、左翼席へ打ち込んだ。2点差を守れず2試合連続で逆転敗戦。宿敵との開幕カードに負け越しても、新4番は3試合連続打点を挙げるなど堂々の発進を切った。

 煮え切らない2試合連続の逆転敗戦。ロサリオの一発に希望を見た虎党は多いだろう。1点リードの4回無死。カウント1―2から野上の真ん中スライダーをフルパワーですくい上げ、開幕から3試合11打席目で来日1号が生まれた。

 「甘い球をミスせずに捉えることができたね。これからもチームに貢献できるように頑張るよ」

 バットを握ったまま左翼席へ消える打球を見送ってから一塁へ走りだした。完璧な当たりで総立ちの虎党が待つ上段まで到達。ダイヤモンドを一周し、ナインとハイタッチをかわした後、最後は糸井と両手を合わせて跳びはねるなど喜びを爆発させた。

 見事に本番に照準を合わせてきた。春季キャンプで打ちまくった後、3月のオープン戦では打率・143、1本塁打の低迷。本音はこうだった。

 「(日本には)いい投手がいっぱいいると感じた。韓国で2年間プレーしたが、圧倒的にコントロールもいいし、球のキレも抜群にいい」

 周囲から心配の声が上がり、本人も不安だった。そんな中で材質の違うバットを試し、配球の研究や数種類のティー打撃に励むなど試行錯誤。「シーズンに入ればしっかり変わっていくと思う」と自らの力を信じ続けた。始まってみれば、開幕から3試合連続で安打と打点を記録。結果と内容を見れば、4番にふさわしいかどうかは誰が見ても分かった。

 試合中に球団広報を通した談話では「素直にうれしいね」と喜んでも、連敗から帰り道では表情を緩めなかった。「打てたのはよかったけど、勝てなかったのが悔しい」。6回2死では野上の直球を捉えて中越え二塁打。「やってきていることが身についてきている。だんだん、いい感じが出ているし、もっとよくなると思う」と前を向いた。

 2日からは2日間の再準備を挟み、4日から昨秋クライマックス・シリーズで敗れたDeNAと敵地で激突。「とにかくチームの勝利に貢献できるように頑張る」。新4番の誓いが頼もしく聞こえた。(巻木 周平)

 《開幕カード13年ぶり》新加入のロサリオ(神)が4回、野上から来日1号の左越えソロ。昨季途中加入したロジャースも同じ出場3試合目で1号。開幕カードでは05年3試合目のスペンサーとシーツ(広島から移籍)以来13年ぶり。また、開幕から3試合連続打点は阪神の新外国人選手では16年のヘイグと並ぶ最長記録で、初出場からでも97年のグリーンウェルを加えて3人目になった。

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2018年4月2日のニュース