上原 逆転呼び“日本復帰初勝利” 由伸監督「球場の雰囲気が変わる」

[ 2018年3月26日 05:38 ]

オープン戦   巨人4―3楽天 ( 2018年3月25日    東京D )

<巨・楽>7回に3番手で登板し1回を完璧に抑えた上原
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 巨人のレジェンドが空気を変えた。2点を追う7回。上原の名前がコールされると、大歓声と拍手が起こる。

 「やり残したことばかりです。(日本復帰後)時間がないので」

 謙遜するが、1回を完全。無安打だった打線は直後に逆転した。オープン戦ながら日本復帰後初勝利。高橋監督に「球場の雰囲気が変わる面で、上原の存在感は特別なもの」と言わしめた。

 23日の楽天戦(東京ドーム)に登板後、00、02年当時の投球映像を見た。「初めて過去のビデオを見た」。滑るボールや硬いマウンドに合わせたメジャー式の投球フォームから「巨人時代に戻した」。限られた時間の中、順応を急いだ。

 この日は98年ドラフトでの同期入団の中日・松坂も登板した。「日本に戻ってきた理由の一つに大輔が“ボロボロになるまでやりたい”と言っていて心が動かされた部分がある」と話した。10年ぶりの日本球界復帰に、一流同士の絆があった。

 オープン戦3試合で計3回を無失点、防御率0・00。上原の復帰に沢村の復活もあり、勝利の方程式は強固になった。最後は「(練習用の)Tシャツに番号がない。早く巨人の一員になれるように、アンダーアーマーの方、よろしくお願いいたします」と笑いも残した。  (川手 達矢)

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2018年3月26日のニュース