伊万里 吉原監督「最高の機会もらった」 バス20台の大応援団から惜しみない拍手

[ 2018年3月26日 14:35 ]

第90回選抜高校野球大会・2回戦   伊万里2―14大阪桐蔭 ( 2018年3月26日    甲子園 )

<大阪桐蔭・伊万里>初回、大阪桐蔭打線に連打を浴び、マウンドに集まる伊万里の選手たち
Photo By スポニチ

 甲子園初出場の伊万里は観客からの惜しみない拍手を一斉に浴びながら大阪桐蔭の校歌を胸を張って聞いた。

 「選手は現状の能力を必死にぶつけていた。浮き足立つこともなかった。力の差はあったけど前向きなところを見せることができた。“全力でやろう”とは伝え続けたし、選手がまとまってくれたのは非常に良かった」。

 三塁側アルプスは、地元の大応援団で埋まった。「すいません。席を詰めて座ってください。立たないでください」とスタッフが叫び続ける“満員御礼”が出ていた。1、2年生の生徒と市民はバス20台で25日の午後9時に伊万里市を出発。約12時間かけて聖地に到着。「伊万里」と書かれたタオルを掲げ、初めて校歌を響かせた。

 「部員が、甲子園でプレーしてるのだけでも感動する。本当に応援も楽しかったし、感謝しています」。開会式でプラカードを持って入場した女子マネージャーの西牟田真緒さん(3年)は、声をからしながらプレーする仲間の写真を撮り続けた。

 「選手は、最高の機会をもらった。夏にもつながるようにしていけたら。地域として、次の1勝が大事です。出る、じゃなくて1勝できるようにやる。そういう姿勢を伸ばしていきたい。次は自力で甲子園に来る。レベルが分かったのは、本当にありがたかった」。吉原監督は、早々に夏に視野を向けた。

続きを表示

2018年3月26日のニュース