阪神・秋山 4・1巨人斬り万全 5回零封「手応えは十分にあった」

[ 2018年3月26日 05:30 ]

オープン戦   阪神1―1オリックス ( 2018年3月25日    京セラD )

<オ・神>5回無失点と好投した秋山
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 貫禄漂う“復調ピッチ”だった。オリックス戦に先発した阪神・秋山は走者を出しても粘りの投球で5回4安打無失点の好投。前回登板で炎上した不安を払拭(ふっしょく)し、開幕へ向け万全の仕上がりを示した。

 「今日は思い切り腕を振ることができたのが、良い結果につながったと思う。真っすぐでファウルも取れたし、変化球も右打者の反応が今までにない感じで(良かった)。開幕までに手応えは十分にあった」

 序盤から持ち前の制球力を生かし丁寧に内外角、低めを突いた。初回2死一、二塁のピンチでも小谷野をカットボールで三ゴロに仕留め得点圏に走者を背負った3、5回も切り抜けた。

 キャンプから磨いてきた直球でも3奪三振と球威も抜群。メッセンジャー、能見とベテランが苦戦したオリックスの重量打線を零封し、力を見せつけた。

 18日の中日戦は6回7失点と炎上した。「前回まではうまくやろうとしすぎた」と振り返ったように、力強く腕を振るという「原点」に立ち返り、マウンドに上がっていた。

 シーズンでは、より重要視される修正能力を発揮した姿に、香田投手コーチも「前回に比べて自分のボールを投げていた。1週間の時間をもらって、修正能力があるのは頼もしい。体のしなりが出てきて、ボールが走りだした」と目を細めた。

 ここまで故障もなく、順調な仕上がりを見せる。自身のシーズン初戦となる4月1日巨人戦(東京ドーム)へ、準備は整い「1週間あるけど、今日で前向きにいける。微調整しながらベストな状態で臨みたい」と闘志を燃やした。

 「大事なことを忘れないようにしたいと思った」。力強く腕を振る――。信念を揺るがすことなく、秋山が、真価の問われる一年に挑む。(遠藤 礼)

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2018年3月26日のニュース