大谷 紅白戦85球中フォーク24球「だいぶ今日で進歩」

[ 2018年3月26日 05:30 ]

マイナー選手中心の紅白戦に登板し、フォークを投げ込む大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が24日(日本時間25日)、マイナー選手中心の紅白戦に先発し、打者21人相手に4回2/3に相当する14アウトを取って2安打2失点だった。開幕前最後となる5度目の実戦登板で最多の85球を投げ、そのうちフォークが24球。キャンプ打ち上げの日に、これまで苦しんできた球種にこだわり抜いた。

 前に進む。開幕メジャーで先発ローテーションに入ることが決定的な中、大谷がキャンプ最終日の登板で「狙い」を明確に示した。登板全5試合失点という結果になった。6四死球も与えた。それでも、今の自分に必要なことをやりきった。

 「紅白戦だったので通常の試合ではできないようなことをしようと思った。極端な話、3ボールからでもフォークを投げようというくらいだった。凄い良い練習ができた」

 85球のうちフォークが24球。過去4戦よりはるかに高い28%の割合を占めた。連続四死球と暴投で招いた2回無死二、三塁から、フォークを左前に2点適時打とされても「いいところにいっているので特に問題はない」と気にしなかった。4回は10球も試した。1死二、三塁からの2者連続三振は、いずれもフォークで仕留めた。

 ここまで調整に苦心した球種。「引っ掛けて、計算できていない」と話したこともあった。「今日はスプリット(フォーク)中心に投げようと。確認する順序があるので、こういうタイミングになった。だいぶ今日で進歩していた」。最速96マイル(約154キロ)を計測したストレートと並ぶ武器に、開幕間際で一定のめどが立った。

 「できたこと、できなかったこと、いろいろあったが、一日一日全部がいい経験だった」とキャンプを総括。試合後は何人ものファンに打撃用手袋をプレゼントし、水原一平通訳が運転する車でロサンゼルスへ向かった。調整から戦いへ、立ち止まらず進むだけだ。(テンピ・柳原 直之)

 ▼エンゼルス、マイク・ソーシア監督 内容は素晴らしかった。(開幕メジャーについて)そうなると思う。

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