聖光学院 開幕戦福島勢“春夏初体験”で1勝 3投手リレーずばり的中

[ 2018年3月24日 05:30 ]

第90回選抜高校野球大会第1日・1回戦   聖光学院5―3東筑 ( 2018年3月23日    甲子園 )

<東筑・聖光学院>力投する聖光学院先発・上石
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 福島県勢の春夏通じて初となる開幕戦。聖光学院ナインはアップをした体を冷やさないようにユニホームの下にカイロを貼って開会式に臨んでいた。接戦をものにし、斎藤智也監督は「(開幕戦は)嫌だった。長く甲子園にいたいもん」と安どの笑みを浮かべた。

 3投手のリレーが的中した。2―2の3回無死満塁から遊ゴロ併殺打の間に1点を勝ち越されると、斎藤監督は迷わず背番号11の先発・上石(あげいし)からエース衛藤に交代。「完投が理想だけど(相手の)タイミングが合っていた。苦しい継投を強いられたけど、衛藤が踏ん張ってくれた」と振り返った。

 衛藤は5回に和久田、野口の3、4番をフォークで空振り三振に斬るなど3回1/3を2安打無失点。7回からはサイド左腕・高坂が3回を1安打で零封した。試合を締めた背番号10は「(2人が)つないでくれたので思いに応える投球をしようと思った」と笑った。

 衛藤は1年秋に右肘を疲労骨折し、昨年7月に手術。ボルトを2本埋め込んで秋は7試合3完投、防御率1・05を記録した。本来は9回を投げきる力を持つ右腕を救援に据えた理由を、指揮官が明かす。「春先から肘に違和感があるので長い回はどうかなと思った」。雄叫びを上げて投げた衛藤は「内容は悪いが、気持ちの面は100点」と胸を張った。

 27日の2回戦は15年夏の初戦で敗れた東海大相模(神奈川)と激突する。衛藤は「力では下回るかもしれないが、チャレンジャーとしてやりたい」。東北勢初の頂点へ、3人でたすきをつないでいく。(渡辺 剛太)

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