ソフトB、内川弾から連敗サヨナラ!OP戦14打席目初安打「ホッとした」

[ 2018年3月21日 08:16 ]

オープン戦   ソフトバンク8―5中日 ( 2018年3月20日    ヤフオクD )

8回2死一塁、2ランを放った内川はナインの出迎えに笑顔
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 「ホッとしたところもある」と言ったのは、ソフトバンク・内川の本音だろう。オープン戦5試合目。14打席目で放った今季初安打は、左翼席へ飛び込む一発だった。

 3点を追う8回2死一塁。左腕・岩瀬の内角128キロスライダーを強振した。「入ったなと。僕自身は打たないといけない打順なので。どんな状況でも結果を出せるように」と、4番打者としての責任感も口にした。

 3月上旬に左ふくらはぎを痛め、別メニュー調整が続いた。オープン戦の初出場は14日の巨人戦からで「投手との距離感が取れない。細かい変化に動かされている感覚だった」と、打席で感覚のズレが生じていた。

 試合前練習では、通常のティー打撃に加え、正面から緩い球を投げてもらう練習をこなした。フリー打撃では右手だけ打撃用手袋を外して打った。感覚のズレを修正するために、周到な準備だった。

 この日から「王貞治ベースボールミュージアム」の特設コーナーで「内川聖一展」が始まった。幼少時代の写真や大分工時代に使用したバットなどが飾られ、「高校時代の(準優勝の)メダルは“正直、いらん”と思っていたけど…。甲子園に行けなかった悔しさを思い出させてくれる」と笑わせた。

 4番の一撃で1点差とした打線は、9回に中村晃のソロと川島の3ランで逆転サヨナラ勝ち。1分けを挟んで8連敗中だったチームが、16日ぶりに勝利を挙げた。工藤監督は「(内川は)心配はしていなかったけど一本出て良かった」と称えた。

 「勝利に貢献できたうれしさもあるし、これがシーズンだったら、というのもある」。自身の不振と、チームの連敗を脱した一日に、さまざまな本音が漏れた。 (川島 毅洋)

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2018年3月21日のニュース