【センバツ注目の父子鷹】日大三・前田聖矢 光る巧打 狙うは「ライナーで左中間」

[ 2018年3月21日 11:00 ]

鋭い返球を披露する前田
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 23日に開幕するセンバツを控え、スポニチでは「注目のジュニア」にスポットを当てる。第1回は、ロッテ、巨人などで活躍した通算78勝左腕・前田幸長氏(47)を父に持つ日大三の前田聖矢内野手(2年)を紹介する。

 父が見守る中、19日の甲子園練習で初めて聖地の土を踏んだ前田は「ここでプレーするのが親孝行。試合で打つことが恩返しになる」と活躍を誓う。

 父は福岡第一のエースとして88年夏の甲子園で準優勝し、同年ドラフト1位でロッテに入団。甘いマスクで聖地を沸かせたアイドル球児だった。父が現役時代だった頃に、練習に付き合ってもらったという聖矢は「父が現役のときはまだ小さかったので、普通のお父さんという感じ」と笑う。動画で父の高校、プロ時代の映像を見て「高校時代はカーブが凄い。ドラフト1位って凄い」とリスペクトする。

 今大会も背番号は16だが、昨秋も同番号でスタメンを勝ち取り、4試合10打数3安打の打率・300と貢献。昨秋から体重6キロ増の74キロとなりパワーも増した。甲子園練習を見た幸長氏は「僕も(甲子園で)先頭にストレートの四球だったから緊張すると思うけど、楽しんでほしい」とエール。内外野を守れる左の巧打者として期待がかかる聖矢は「ライナーで左中間を抜きたい」とイメージ。大舞台で父の背中を追っていく。(渡辺 剛太)

 ◆前田 聖矢(まえだ・せいや)2001年(平13)6月15日生まれ、名古屋市出身の16歳。小学2年で野球を始め、中川西中時代は都築中央ボーイズでプレーし、中学2年時に全国大会出場。将来の夢は大リーガー。好きな芸能人は広瀬すず。1メートル68、74キロ。右投げ左打ち。

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2018年3月21日のニュース