明秀日立・細川、瀬戸内・門叶封じへ“康晃ボール”兄の同僚からヒント

[ 2018年3月21日 05:30 ]

チームメートの打撃練習を見守る細川
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 第90回記念選抜高校野球大会(23日から13日間)の出場校による甲子園練習最終日は20日、雨天のため室内練習場で行われ、16校が調整した。1回戦で瀬戸内(広島)と対戦する初出場の明秀学園日立(茨城)は、DeNAの細川成也外野手(19)の弟でエースの拓哉投手(3年)が新球ツーシームで相手の4番・門叶(とがの)直己外野手(3年)封じを誓った。

 初戦突破するためには、4番封じが鍵を握る。瀬戸内の門叶は高校通算22本塁打。昨秋の中国大会では1試合4本塁打を放っており、最速144キロを誇る右腕・細川は「4番は体格が凄い。怖い打者だが、気持ちを強く持って思い切り投げたい」と力強く言った。

 秘策もある。新球ツーシームだ。兄の同僚で、DeNAの守護神・山崎を参考に昨秋から取り組んだ。フォークを改良し、スプリットのように浅く挟む。その軌道は右打者の内角に食い込み、右の門叶には効果を発揮する。練習試合でも試し「ゴロが多くて、併殺で仕留めたい時にも有効。甲子園で自信を持って投げたい」と手応えをつかんでいる。

 甲子園では練習できなかったが、室内練習場で汗を流し「いい練習ができた」と笑みを浮かべた。兄とは電話で連絡を取り「努力は必ず報われる。楽しんでこい」と激励を受けた。「まずは初戦突破。丁寧に投げていきたい」。新球をひっさげ、初勝利をつかみ取る。 (松井 いつき)

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2018年3月21日のニュース