中日・森監督 G由伸監督にかみついた「楽しみなのはゲレーロ」

[ 2018年3月20日 05:48 ]

巨人へ移籍したゲレーロを巡り、高橋監督(右)にかみついた中日・森監督
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 中日・森監督がゲレーロを巡って巨人・高橋監督にかみついた。横浜市内で開催されたセ・リーグ開幕直前の恒例イベント「ファンミーティング」で、6球団の監督が壇上に並んだ。

 開幕に向けて期待の選手を聞かれた高橋監督が新戦力の上原、野上に続いて「昨年のホームラン王。ジャイアンツに足りなかった長打力がある」と中日から加入したゲレーロの名前を挙げた。

 これに対し、森監督が黙っていない。同じ質問に「楽しみなのはゲレーロ。キューバ、米国から連れてきたのは私」と切り出した。続けて「勝手に出て行ったのは本人。こちらに味方してくれることもあるでしょう。ゲッツーを打ってくれることを期待します」と言いたい放題だ。

 キューバからハイチに亡命し、米国でプレーしていたゲレーロを現地で見初め、16年オフに獲得したのは森監督だ。35本で本塁打王に輝くなど期待通りの活躍だったが、オフの契約交渉で決裂。2年総額8億円で巨人に奪われた経緯がある。

 63歳でリーグ最年長監督の鋭い「舌鋒(ぜっぽう)」に会場は盛り上がった。気をよくした指揮官は開幕オーダー予告でも「4番にはゲレーロがいますから」と強烈な嫌みでダメ押し。高橋監督はタジタジで、イベント後も「森さん節でしょう」と苦笑いだった。

 昨季4、5位と低迷した両球団は、開幕2カード目となる4月3日からの3連戦(ナゴヤドーム)で激突する。ゲレーロを巡る「遺恨」も含め、注目の対戦になりそうだ。 (君島 圭介)

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2018年3月20日のニュース