ロッテ李杜軒“恩返し”同点打 漢字に登録名変更 開幕1軍急浮上

[ 2018年3月18日 08:45 ]

オープン戦   ロッテ4―3ソフトバンク ( 2018年3月16日    ZOZOマリン )

9回無死一塁、代打・李杜軒は左越えの同点適時三塁打を放つ
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 1点差の9回無死一塁、ロッテの代打・李杜軒(リートゥーシェン)は左越えへ起死回生の同点三塁打。次打者・三木のサヨナラ中前打を呼んだ。

 「三振はしないように右方向に打とうと思っていた。それ(変化球)に対応できた」

 左腕・嘉弥真の内角スライダーに体が反応した。16年にソフトバンクを解雇され、帰国した29歳は無所属のまま、台湾プロ野球で機会を待った。声をかけてくれたのは自主トレの師匠・井口監督だ。入団テストに合格後は片仮名での登録だったが、かつての漢字での登録名に戻した。この一打は古巣への「恩返し」と開幕1軍へのアピールになった。

 「いいところで使えたらいい」と井口監督は代打の切り札に期待する。新外国人のドミンゲス、ペゲーロが不振で「(外国人)枠が余りそう」と嘆くが、代わりに岡山共生高卒で日本人扱いの李杜軒が急浮上中だ。

 昨季7勝18敗だったソフトバンクに「なめられたら駄目」と今季実戦は3勝1分け。「鷹が爪を隠している」と謙遜する指揮官の表情からはタカ笑いが聞こえるようだった。 (福浦 健太郎)

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2018年3月18日のニュース