歴史的カード実現!慶応VS彦根東 文武両道“進学校対決”

[ 2018年3月17日 09:15 ]

センバツ組み合わせ抽選会 ( 2018年3月16日 )

握手をかわす彦根東・高内主将(左)と慶応・下山主将
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 90回目の春に、大会の歴史を超える伝統校同士がぶつかる。1888年の野球部創部で出場36校中最古の慶応(神奈川)は、2番目に古い1894年創部の彦根東(滋賀)と初戦の2回戦で対戦。文武両道が際立つ両校の注目の一戦だ。

 13番目に下山主将がくじに手を伸ばし、慶応は先に抽選を済ませていた彦根東の隣に飛び込んだ。一番最初に決まったカード。15年秋に就任し、甲子園初采配となる森林貴彦監督はこう言った。

 「どちらもエースは左腕で文武両道。似ている感じがする」

 昨秋は1試合平均10・10個の三振を奪った生井を軸に勝ち上がり、9年ぶりのセンバツ切符をつかんだ。彦根東は2年生だった昨夏甲子園で1勝したサウスポー・増居が健在だ。学業優秀という面も共通。慶応は慶大にほぼ全員が進み、彦根東は県屈指の国公立大進学実績を持つ。

 歴史と伝統も誇れる両校。学校創立、野球部創部がともに1800年代で、慶応は創部130年だ。似たもの同士だからこそ、プライドを示したい。下山は「僕たちは頭を使う野球をやっている。個々が課題は何かをいつも考え、話し合いもしょっちゅうやっている」と胸を張った。

 「エンジョイ・ベースボール」の精神を残しながらも今年のチームは走塁面や駆け引きでしたたかさも身に付けてきた。「楽しみながら」という同様のコンセプトを持つ彦根東を破った先に過去最高の8強超え、さらには紫紺の大優勝旗を見る春。下山は「相手は意識しない。同じ野球をやっているだけと思って、やるべきことをやる」と決戦をにらんだ。(松井いつき)

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2018年3月17日のニュース