中央学院、明徳と運命の再戦 “二刀流”大谷の願いかなった

[ 2018年3月17日 09:50 ]

センバツ組み合わせ抽選会 ( 2018年3月16日 )

中央学院・大谷
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 第90回記念選抜高校野球大会(23日から13日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が16日、毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われた。昨秋の関東大会を制した初出場の中央学院(千葉)は、地区大会優勝校が集まる激戦ブロックに入り、初戦の2回戦は明治神宮大会覇者・明徳義塾(高知)とぶつかる。エースで4番の「二刀流」大谷拓海投手(3年)を中心に、同大会で敗れた相手にリベンジを期す。

 一番対戦したいチームの名前が、中央学院の隣に入った。池田主将が9番目にくじを引き、23番目の明徳義塾・庄野主将が隣の8番を引いた。池田主将は「そういう運命だと思った。リベンジしたい気持ちが強い。相手は秋よりレベルアップしていると思うので食らいついていきたい」と闘志を燃やした。相馬幸樹監督は「やっぱり甲子園だなという感じ。常連校と当たれてうれしい」と話した。

 昨秋は関東大会を初制覇したが、神宮大会初戦(準々決勝)では明徳義塾に敗れた。最速145キロ右腕・大谷は高校通算23号の左越え2ランを放ったものの、投手では13安打5失点の悔しい完投となり「全国では戦えない」と痛感した。

 冬場は腕の位置を上げてシュート回転を修正し、左打者への内角直球を磨いた。明徳義塾のレギュラーは6人が左打者。センバツ出場が決まった1月26日には「明徳義塾と一番対戦したい。左打者が多いので練習の成果が出せる」と話していた。まさに願ったりかなったりだ。相手エース市川も最速145キロを誇る右腕で、相馬監督は「(市川が)崩れるイメージが湧かない。3点以内に抑えないと勝ち目はない」。大会屈指の好投手対決だ。

 チームは21日まで毎日、計7試合の練習試合を予定。勝ち進めば3試合連続で第1試合となるため、大会まで朝4時台に起床して備える。甲子園通算50勝に王手をかけた62歳の明徳義塾・馬淵史郎監督と対照的な初出場の38歳・相馬監督は「(馬淵監督に)50勝させないように、全国で1勝くらいしないと」と謙虚さを見せつつ、「関東で戦ってきたので、そこは自信を持ってやりたい」と「関東王者」のプライドをのぞかせた。 (渡辺 剛太)

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