則本 オルフェになる!「破天荒」6冠馬がお手本

[ 2018年3月16日 05:30 ]

球界のオルフェになる!投内連係でホームにグラブトスをする則本
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 楽天・則本が15日、日本中央競馬会(JRA)の福島競馬場の開設100周年記念アンバサダーに就任した。遠征先の静岡・草薙球場で任命式に臨んだ右腕は好きな競走馬に11年の3冠馬・オルフェーヴルを挙げ、「オルフェーヴルのように破天荒、規格外な投手になりたい」と話した。

 G1レース6勝の華々しい戦績もさることながら、個性がファンを魅了した名馬。気性の荒さからくる逸話は豊富だ。10年8月14日の新馬戦で1着でのゴール後に池添謙一騎手を振り落とし、12年3月18日の阪神大賞典では一度は逸走しながらも2着に追い込んだ。則本は感情をあらわに投げる自らのスタイルを重ね「型にはまるのではなく、たとえ負けた試合でも印象に残る投球ができれば」と口にした。

 今後は福島競馬場のテレビCMに出演するなど、PRに一役買う予定。「アンバサダーに恥じない成績を残したい。今年は過去最高の数字を残したい」と“本職”での奮闘も誓う。全部門でのキャリアハイを達成し、投手タイトルを総なめする考えだ。

 もちろん、その先にはチームの優勝がある。既に3月30日のロッテとの開幕戦(ZOZOマリン)での先発が決定。そこに向けて、16日の阪神とのオープン戦(静岡)に登板する。福島競馬場の100周年にちなみ「(100年後も)18年の楽天は凄かったなと、思われるように頑張りたい」。オルフェーヴルはフランス語で金細工師を意味する。球界の「金」は優勝。導くのは荒ぶるエースだ。 (黒野 有仁)

 ▽オルフェーヴル 08年5月14日生まれ、栗毛の10歳牡馬。戦績は21戦12勝。11年の皐月賞、ダービー、菊花賞、12年の宝塚記念、11、13年の有馬記念でG1制覇。世界最高峰のフランス・凱旋門賞で日本馬史上最高位タイの2着に12、13年と2年連続で入線した。

 ▽福島競馬場 福島市松浪町にあるJRA所有の競馬場。1918年(大7)に開場し、毎年4、7、11月の20日間のみ開催。特に7月は夏競馬として、東日本地区の主場開催となる。小回りの平たんなコースが特徴。11年の東日本大震災および福島第1原発事故では甚大な被害を受けたが、翌12年4月7日に再開。アクセスはJR福島駅からバスで約15分。

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