大分商出身ソフトB笠谷 故郷で開幕1軍勝ち取る 初の凱旋登板

[ 2018年3月13日 05:30 ]

マウンドの感触を確かめる笠谷
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 ソフトバンク・笠谷俊介投手(20)が地元・大分で開催される、13日のオープン戦、巨人戦での快投を誓った。大分商時代に慣れ親しんだ別大興産スタジアムで行われた12日の練習では、マウンドの傾斜などを確認。自身初の開幕1軍入りへ向け、無失点投球でアピールする。

 4年前の記憶がよみがえる。大分商3年夏、別大興産スタジアムで行われた大分大会準々決勝。笠谷は5失点を喫し、チームは敗退。高校野球に別れを告げたマウンドに、再び立った。「夏の大会はここで負けたし、いいイメージがない」と苦笑いしたが、4年間で成長した姿を、地元で披露するチャンスが巡ってきた。

 13日の巨人戦では中継ぎで2イニングを投げる予定。大分商から徒歩圏内にある同球場で行われた全体練習ではキャッチボールなどをこなし「4年ぶりなので楽しみ。家族や友人も見に来てくれる。打者を抑える気持ちを持って、腕を振っていければ。三振を取るより、(1イニングを)3人で抑えたい」と意気込んだ。

 3年目の昨季はシーズン中に初めて1軍に昇格し、3試合に登板した。今季は開幕1軍を目標に掲げ、キャンプからアピールを続けてきた。オープン戦では中継ぎで2試合に登板し、2回1/3を無安打無失点と好投を続け「開幕1軍に行きたい。チームの力になれるように頑張りたい」と意気込みを口にした。

 オープン戦では登板を重ねるごとに、手応えもつかんでいる。「この前は左打者にチェンジアップを使えた。それは自信になった。今の時期だからできることもある。後は、右左関係なくインコースをうまく突けたら幅が広がる」と前を向いた。プロ入り後初の凱旋登板。はやる気持ちを抑え、マウンドでは冷静に。笠谷が、慣れ親しんだ地で、開幕1軍切符を引き寄せる投球を見せる。

 ◆笠谷 俊介(かさや・しゅんすけ)1997年(平9)3月17日、大分県出身の20歳。大分市立横瀬小4から野球を始める。大分商で1年夏からエース。2年夏の甲子園は1回戦で修徳(東東京)に敗退。14年ドラフト4位でソフトバンク入団。16年オフから和田の自主トレに同行。1メートル73、72キロ。左投げ左打ち。

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