報徳・小園 天むすで増量 阪神&巨人絶賛「No.1遊撃手」

[ 2018年3月12日 05:00 ]

練習試合   報徳学園(兵庫)6―3乙訓(京都) ( 2018年3月11日    乙訓高校グラウンド )

阪神などが熱視線を送る今秋ドラフト上位候補の報徳学園・小園は「日本一のショート」を目指す
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 今秋ドラフト上位候補に挙がる報徳学園(兵庫)の小園海斗内野手(2年)が11日、今春の選抜大会に初出場する乙訓(おとくに、京都)との練習試合に「1番・遊撃」で先発。阪神、巨人の2球団が視察する中、プロ注目の最速139キロ左腕・富山太樹投手(2年)から2安打を放った。

 猛虎が熱視線を送る背番号6が攻守でまばゆいばかりの光を放った。初回は内角高め直球を右前へ運ぶと、2回も内角高め直球をフルスイングで仕留め、中前へ運んだ。小園は「いい投手と聞いていたので、いつもより気を引き締めました」と屈託なく笑った。

 高い打撃センスを披露した後は、守備でも魅せた。4回は三遊間を破りそうな当たりを逆シングルで好捕。間一髪でアウトにしてみせた。8回にも難しいバウンドを難なく処理するなど、球際の強さと強肩も光った。

 視察した阪神の熊野輝光スカウトは思わず舌を巻いた。「やっぱりいいよね。足と肩は抜群だよ。打撃もシャープさが増してきた。言うことないよ。走攻守揃った野手はそうはいない。高校生の野手ではトップクラス」。阪神は遊撃手が固定できていないだけに「うちの補強ポイントだしね」とうなずいた。

 巨人の益田明典スカウトも「抜群だね。きょうは特に守備。打球判断が良かった」と絶賛した。高い運動能力は修学旅行先でも見せつけた。先月27日から1週間、長野県の志賀高原でスキーを楽しんだ。「ほぼ初心者」だが、2日目からオリンピックコースを滑りきったという。

 大好物という天むすなどで補食や間食を増やし、体重は昨秋から7キロ増の79キロ。「打球の強さも変わった」というように、パワーアップにも成功した。大阪桐蔭の根尾、天理の太田ら遊撃手に好素材が揃うが、存在感はピカイチだ。掲げる目標は『日本一のショート』―。その称号は譲らない。(吉仲 博幸)

 ≪乙訓左腕・富山は精彩欠く≫プロも注目する乙訓の最速139キロ左腕・富山は3回を被安打5の4失点と精彩を欠いた。4四死球と制球を乱し「直球の威力も足りなかった」と猛省した。今秋ドラフト上位候補の小園に2安打を浴びた背番号10は「僕たちの世代で一番いい打者。1球でとらえる力がすごい」と脱帽した。ただ、阪神の熊野輝光スカウトは「左投手だし、選抜を楽しみにしたい」と聖地での変身に期待していた。

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