楽天支える名スカウトに密着 星野仙一さん最後のドラフト会議の裏側とは

[ 2018年3月9日 12:00 ]

楽天のスカウトを務める後関昌彦氏(C)TBS
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 昨季4年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)に進出した楽天。10日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)では、チームを支える名スカウト・後関昌彦氏(54)に密着。1月4日に70歳で逝去した星野仙一さんが、球団副会長として参加した昨年のドラフト戦略会議にもカメラが潜入しており、普段は決して見ることができない舞台裏を紐解く。

 チームから絶大な信頼を寄せられている名スカウトで、他球団の関係者も舌を巻く「発掘力」を有する後関氏。選手の将来を第一に考え、「現地で見るのはまずは鉄則」と球場に何度も足を運び、プレーから立ち居振る舞いまで自らの目で確かめる。年間400試合以上を観ることで培われた”神の目”は、「スカウトした選手は、確実にプロで成功する」とさえ言われている。

 中でも周囲を驚かせたのは、16年にドラフト9位で指名した高梨雄平投手(25)だ。高梨の強気な投球スタイルとコントロールの良さに学生時代から目をつけていた後関氏は、ベンチ入りすらままならなかった社会人時代も調査を継続。「こいつもしかしたら面白いかな」という後関氏の“眼力”は見事に的中し、高梨はドラフト9位と下位指名ながら1年目から中継ぎ左腕として大車輪の活躍。46試合に登板し、防御率1・03と驚異的な数字を残して、チーム4年ぶりのCS進出に大きく貢献した。

 「たまたま縁があった選手が活躍してくれただけ―。人が人を評価するので非常に難しい。そんな簡単に人の人生変えられないから、なかなか。毎年毎年勝負ってところありますよね」。

 そう語る後関氏に、昨年のドラフト会議で課せられた命題は「和製大砲の獲得」だった。番組は、後関氏の選手視察のほか、星野さんら首脳陣にスカウト自ら指名候補選手の説明を行うドラフト前日会議も取材。後関氏のプレゼンで、星野さんが思わず声を上げた大砲とは――。高校史上最多111本の本塁打を放った清宮幸太郎内野手(18)に注目が集まった17年ドラフト会議の舞台裏が明らかとなる。

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