阪神・藤浪“快幕”前哨戦へ意気込み「魅力あるボール投げたい」

[ 2018年3月6日 05:30 ]

キャッチボールで調整する藤浪
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 阪神・藤浪晋太郎投手(23)が5日、甲子園室内での全体練習に参加。6日のDeNA戦(甲子園)先発へ向け意気込んだ。シーズン初戦は2カード目に予定される4月4日からの同戦(横浜)が濃厚。筒香ら相手主軸を抑え込んで、完全復活を印象付ける。

 絶好の腕試しだ。完全復活への手応え、そして何より、藤浪のプロ6年目シーズンの“快幕”へ。弾みをつけるには、これ以上ないマウンドとなる。

 「(対戦相手が)セ・リーグというのもありますし、ホーム(甲子園)で、いろんな要素がありますけど。まずは、相手うんぬんより、自分のこと。まずはピッチングとして成り立つように。ピッチングとして作っていけるように」

 3月初の実戦登板が火曜日となったことで、順調にいけばシーズン初戦は4月4、5日に予定される開幕2カード目のDeNA戦が濃厚。登板前日、本人は、特別な意識を口にすることはなかった。ただ、4イニングを予定している前哨戦で快投すれば、相手に“残像”を刻み込める。

 3勝5敗、防御率4・12と自己ワーストの成績に終わった昨季。DeNA戦に限っては4試合で2勝1敗、防御率1・78と抜群の相性を誇った。ハマキラーとして再び立ちはだかるべく、筒香ら左打者対策としてキャンプ中には曲がりの小さなカットボールを練習。「コース、高さをうまく使って投げられたら」と試す。その上でロペス。宮崎ら主軸打者の頭を悩ませるような投球に期待がかかる。

 甲子園での登板は、昨年10月17日のクライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦以来となる。チームは敗退したが、6回から中継ぎ登板して2回無失点と好投。輝きを取り戻し、聖地のマウンドで躍動する。

 「(前回登板の)中止は残念でしたけど、その間に良い取り組みができた。ピッチングの質も良かったですし、ピッチングにつなげるための練習、取り組み、良いものがたくさん見つかった」

 2月25日の中日戦は初回に9球を投げたところでノーゲームとなった。無念の“降板”を余儀なくされたものの、中8日の期間を有効活用。自身の状態向上に専念し、この日は甲子園でのブルペン投球で最終調整した。

 「結果も出していかないといけないし、(投球内容との)両立は難しいですけど、自分の球をしっかり投げたい。打たれても、(首脳陣に)使ってみたいと思ってもらえるような魅力のあるボールを投げたい」

 アピールと進化を追い求め、腕を振る。 (遠藤 礼)

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2018年3月6日のニュース