阪神・秋山 直球キレキレ4回零封「質のいい球投げられた」 

[ 2018年3月4日 05:46 ]

オープン戦   阪神1―4ソフトバンク ( 2018年3月3日    ヤフオクD )

4回無失点に抑えた阪神・秋山
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 先発した阪神・秋山はキレ味抜群の直球を主体に4回を3安打無失点に抑え、こだわってきた直球の仕上がりに手応えをつかんだ。

 「ストレートは球速表示はあまり出ていなかったですけど、質のいい球が投げられていたと思う」

 序盤から「一番自信のある球」という直球で押した。初回は先頭打者の福田を外角139キロで空振り三振に斬り、高田も内角高め140キロで空を切らせた。2死一塁からは4番・グラシアルを中飛へ押し込み、勝負球はすべて直球で抑え込んだ。

 最速144キロでも球速以上の伸び、キレがあった。奪った12個のアウトのうち5個が凡飛という内容に金本監督も「フライアウトが多かった。球のスピンがきいていたのかな。だからバットの芯の上っ面にいっていた」と分析した。

 今春キャンプは「直球のグレードアップ」をテーマに投げ込みを敢行。1カ月の目標「1300球」に届かず「直球を投げ過ぎて、(疲労で)球数を投げられなかった」と振り返るほど。取り組みが結果に表れた。

 3、4回に背負った2度の2死三塁を切り抜け、バンデンハークと堂々の投げ合い。エース級との対決は本番でも予想され、「先制点を与えないというのが大事になってくるけど、相手にとらわれないように打者を抑えるために最善の力を出すことを考えたい」と冷静だった。

 メッセンジャーに続く2番手として期待する指揮官は「今日は秋山が一番の収穫。ひと安心」と目を細めた。31日の開幕2戦目での登板が濃厚。「ゲームと練習との感覚がマッチしてきてないんで、練習の質をもっと上げていく必要がある」。わき出る向上心をむき出しにし、次戦を見据えた。 (遠藤 礼)

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2018年3月4日のニュース