広島・野村、初開幕投手まっしぐら 初実戦で3回零封「順調」

[ 2018年3月4日 06:13 ]

オープン戦   広島10―0西武 ( 2018年3月3日    佐賀 )

3回無失点の好投を見せた野村
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 広島・野村が今春初実戦で好投し、開幕投手の座をグイッと引き寄せた。西武戦に先発し、堂々の3回2安打零封。「ゲーム勘を体に覚えさせつつ、狙い通りのところもあった。初めてにしては順調だと思う」と笑顔をのぞかせた。

 走者を出しても動じない。1回1死二塁では森をスライダーで空振り三振に斬り、4番・山川もシュートで中飛。無死一塁の3回にも金子侑を低めのシュートで注文通りの二ゴロ併殺に仕留めてみせた。威風堂々。危なげない投球だった。

 「2つ(アウトを)取れたらラッキーというところで狙い通りに投げられた。一番良かった」。一方では、「もっといい投球を…という欲が出て、1、2回とも2人目の打者を出塁させている。そこは修正したい」と反省も忘れなかった。

 首脳陣から調整を一任され、7年目で初めて実戦未登板でキャンプを終えた。「任されていると感じる」。例年以上に体をいじめ抜き、課題の立ち上がりやフォームに意識を置いて昨年10月以来の実戦登板に臨んだ。

 首脳陣の評価は上々だ。畝投手コーチが「不安は全くない」と言えば、緒方監督も「開幕投手を目指してもらって全然いい」と目を細めた。30日の中日戦(マツダ)。野村が初の大役へ一直線だ。 (江尾 卓也)

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2018年3月4日のニュース