阪神、V旅行先早くも内定 球団幹部「ハワイに行く方向で準備進める」

[ 2018年3月2日 08:30 ]

阪神・金本監督
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 悲願成就へ準備着々だ!!阪神が13年ぶりリーグ優勝への願いを込め、既に優勝旅行先を米ハワイ州に内定し、調整を進めていく方針であることが分かった。先月28日に春季キャンプを打ち上げた金本知憲監督(49)が「これまでのチームでは一番、今が強い」と戦力整備に自信を示したばかり。開幕前から“準備”を進めることで球団一丸となって必勝の機運が高まりそうだ。

 チームが開幕へ向かう準備を整えたキャンプ打ち上げから一夜明け、球団も水面下で「優勝」へ向けた準備を着々と進めていることが明らかになった。リーグ制覇を達成した暁のオフの恒例行事と言えば、優勝旅行。阪神は既に、その行き先をハワイに内定していることが判明した。

 「優勝」を見据えるからこそだ。阪神にとって“最後の優勝旅行”は岡田監督時代の05年。もう12年間もの空白ができた。今年は年賀式から揚塩健治球団社長が「有言実行です。優勝するぞ、日本一になるぞと言葉に出してほしい。優勝の2文字を声に出し、自分に打ち勝ってほしい」と「優勝」の2文字を連呼して決意表明。言葉に出すだけでなく行動にも悲願を込め、球団幹部は「今年、優勝した場合の優勝旅行はハワイに行く方向で期間などの調整を進めています。優勝することを願って、こちらも準備を進めます」と明かした。

 決して気が早すぎるわけではない。優勝旅行は監督、首脳陣、選手、スタッフ、フロント首脳、そして選手の家族も参加する一大イベントだ。03年は総勢約170人が8泊9日、05年には総勢約150人が5泊7日の旅程で優勝の喜びを分かち合った。それだけの大型ツアーは優勝決定後に準備…では到底、間に合わない。早い段階から準備を進めていく必要がある。場所の選定と期間の想定が第1段階で、まずは行き先をハワイに内定。今後は戦況を見ながら調整を順次進めていく方針だ。

 もちろん開幕まで1カ月を切ったチームに対する期待の表れでもある。オフには約3億4000万円もの大金を投入して新4番候補のロサリオを獲得。さらに鳥谷、糸井、福留の主力が順調で、大黒柱となるべき藤浪も復調気配を漂わせている。前日28日に沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた金本監督が「これまでのチームでは一番、今が強い」と自信をのぞかせたように投打に戦力は充実。今オフにはハワイで勝利の美酒をくみかわす算段だ。

 ▽優勝旅行 野球の優勝旅行の起源は1927年(昭2)の第4回選抜中等学校野球大会で優勝した和歌山中(現桐蔭高)が主催の大阪毎日新聞社から贈られた「北アメリカ遠征旅行」との説がある。日本人の海外渡航は1964年に自由化。巨人V9の73年12月には川上監督ら一部首脳陣と長嶋、王ら主力選手がハワイへゴルフ旅行した例があり、この頃から海外への“優勝旅行”が定着していった。

 ▽阪神の過去の優勝旅行

 ★85年・ハワイ 12月14日から22日の7泊9日。岡崎球団社長のはからいで吉田監督はじめ1、2軍首脳陣、選手ほぼ全員が参加。スタッフ、家族を含めた総勢187人。オアフ島、ハワイ島に滞在しゴルフや観光を楽しんだ。

 ★03年・オーストラリア 12月10日から18日の8泊9日。金本、赤星、藪ら17選手に野崎球団社長、星野SD、岡田新監督ら首脳陣、球団スタッフ、選手の家族ら約170人、報道陣約80人。ブリスベーン、ゴールドコースト、シドニーを周遊した。

 ★05年・ハワイ 12月10日から16日の5泊7日。今岡、赤星、井川ら18選手ほか、牧田球団社長、岡田監督ら首脳陣、球団スタッフ、選手の家族ら約150人が参加。報道陣は約50人が同行。マウイ島、オアフ島を巡って羽を伸ばした。

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