金本監督、“最強布陣”宣言「これまでのチームでは一番強い」

[ 2018年3月1日 05:30 ]

キャンプを総括する金本監督
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 阪神・金本知憲監督(49)は28日、沖縄・宜野座村で行ってきた春季キャンプを打ち上げ、就任3年目での最強布陣形成に自信を見せた。

 「僕は優勝、優勝とあまり軽く言うものではないと思っていますが、本当に、これまでのチームでは一番、今が強いと思います。われわれ監督、コーチがしっかりと選手を見てやりながら優勝に向かってやっていきます」

 1カ月練習漬けだった3度目の春季キャンプで金本阪神史上最強チームへの手応えをつかんだ。だからこそ、普段は口にすることのない「優勝」の2文字が幾度となく出てきた。その根拠も明白だ。「(総合MVPは)やっぱりロサリオですね」。キャンプMVPに指名した新4番候補の加入で得点力アップが計算できることが何よりも大きい。

 「過去2年、防御率が良くてリリーフも良かったりしたけど、得点力不足と守備力というので、なかなか勝ちが転がってこなかったというのがある。そこは克服されつつあるのかなというのは感じていますけど」

 一昨年のヘイグ、昨年のキャンベルと就任以来2年連続で期待外れに終わった助っ人とは、格が違う。今キャンプでは6試合で12打数8安打の打率・667、3本塁打、10打点。「おそらく4番で行くと思います。本当にクレバーというか、頭の良い打者。工夫もあるしパワーもある。打線の一つの大きな軸が、できたような気がします」と話したように、今年は不動の4番として据えられる存在だ。

 指揮官が手応えをつかんだ要因は、ロサリオだけではない。「ベテランがいいからね。能見にしても(藤川)球児にしても。(福留)孝介も去年よりも振れているし(高橋)聡文もよかった」。チームの勝敗を背負う主力、ベテランも過去2年より順調。だから、余計に期待が膨らむ。

 昨春は「80点」だったが、今年は「90〜95点くらい」と総括での得点が跳ね上がった。「去年よりは強いチームができていると思う。1年前の春は2年前とそんなに変わらないかなという感じだったから」。2位だった昨季より強いチーム――。13年ぶりのリーグ制覇に向け、視界は極めて良好だ。(惟任 貴信)

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2018年3月1日のニュース