阪神・小野&才木、ローテ譲らん!ともに2回零封 先発争い激化

[ 2018年2月28日 05:30 ]

紅白戦で2回をパーフェクトに抑えた小野
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 キャンプ地での最後の実戦でも先発の椅子を争う両右腕は譲らなかった。阪神は紅白戦に先発した小野と才木がともに2回無失点の好投。3月のオープン戦での競争激化を予感させる投げ合いだった。

 白組先発の小野は「自分の理想とする直球は少なかった」と振り返った。控えめな言葉とは対照的に直球はうなった。初回は先頭打者の鳥谷を低めの150キロで空振りさせ、島田は148キロで見逃し、糸原も変化球でバットに空を切らせて3者連続三振。香田投手コーチが「低めが動いていた」と指摘した最速150キロの直球を軸に2回もロサリオを中飛に抑えるなど完全投球で力を見せつけた。

 紅組先発の才木も奮闘した。西岡、福留の主力を打ち取るなど初回を3者凡退。2回も先頭打者の中谷をフォークで空振り三振に仕留めるなど0封で結果を残し、「高めが多かったけど、その中で抑えられたのは良かった」とうなずいた。

 注目される開幕時の先発陣について金本監督は「その3人(メッセンジャー、秋山、能見)は間違いなく、ローテーションに入ります。あとの3つがどうなるか。その(4番手の)最有力が藤浪と思っている」と明言した。藤浪を4人目として認めたことで6人制なら残り2枠。「岩貞、小野、才木。馬場、谷川も競争に入ってくる」と“途中経過”を明かした。

 選考レースは3月のオープン戦へ。金本監督は才能あふれる2人の右腕それぞれに課題を与えた。小野には「ストライク先行で、テンポよく行けるか。真っすぐで空振りが取れるか」、才木には「ちょっと左打者への外がね。シュート回転しすぎたり、外に外れすぎたりしているように感じた」と指摘。いち早く、そして的確に克服した方が勝ち残る。サバイバルから目が離せなくなってきた。 (遠藤 礼)

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2018年2月28日のニュース