巨人キャンプ前倒し打ち上げ インフル禍に鹿取GM「緊急事態」

[ 2018年2月28日 05:33 ]

練習試合   巨人0―2韓国・SK ( 2018年2月27日    沖縄セルラー )

帰京する(左から)長野、菅野、野上
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 インフルエンザ禍の巨人が28日まで予定していた沖縄キャンプを、1日前倒しで打ち上げた。午後0時半、韓国・SKとの試合開始直前、高橋監督と鹿取義隆GMらがトレーナーを交えて会談。スタッフが航空機の空席情報を確認し、試合中に正式決定した。

 同GMは「緊急事態」と言い、「(過去に)ないと思うが、そんなことは言っていられない。これ以上(感染を)増やしてはいけない」と、手締めも行わない異例の打ち上げを説明した。

 前日の吉川尚、戸根、豊田投手コーチに加え、この日になって山本もインフルエンザで離脱。体調不良のマギーは陰性だったが、球場入りの際は全選手、スタッフにマスク着用が義務づけられ、出場予定のない阿部、坂本勇らは試合終了を待たずに球場を後にした。

 28日に侍ジャパンに合流する小林、田口、感染した選手以外のメンバーは、夕方から夜にかけて緊急帰京。キャンプ最終日の練習は中止となり、3月1日と合わせて2連休となった。村田ヘッド兼バッテリーコーチは「見えない菌が相手だし仕方ない」と切り替え、高橋監督は「打てる手は打つということ。体調管理も我々の義務」と言った。

 試合でも打線は10安打しながら、11残塁で0―2の敗戦。対外試合は5戦全敗となった。キャンプで「野手陣の振り込み」を掲げたが、高橋監督は「まだ結果として表れていないので収穫はまだ。少しずつ成果を出していけばいい」と総括した。3月3日からオープン戦は本格化する。これ以上感染が広がれば、開幕へ向けた調整にも影響が出てしまう。 (神田 佑)

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2018年2月28日のニュース