先発転向目指す巨人・中川“6対4”で得た大きな自信「こんなにいけるんだな」

[ 2018年2月27日 10:50 ]

24日のDeNAとのオープン戦で5回2安打無失点と好投した巨人・中川
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 8対2から6対4に変えた。今春キャンプ。巨人・中川の取り組みを示す数字だ。

 「とにかく投げないと分からないので、変化球を投げる量を増やしている。投げ込むことで精度を上げたい」。中継ぎから先発転向を目指す3年目左腕は、変化球の精度向上を目標に掲げる。ブルペンで昨年2割程度だった変化球の割合を、4割まで増やしたという。中でも、昨秋に習得したチェンジアップは積極的に投げた。

 効果はさっそく現れた。2月24日、オープン戦初戦のDeNA戦に先発。初回2死から3番・筒香を直球2球で追い込み、チェンジアップで空振り三振を奪った。122キロをストンと落とし、バットは力なく回った。左打者の体側から入ってきたボールが厳しいコースを突く。左腕にとって、大きな1球だった。

 投じたときの気持ちはこうだった。「ある意味“いってやれ”という感じで投げた」。侍ジャパンの主砲に対し、コースを狙うのでなく、開き直って思い切り投げた。ブルペンで投げ込みを行ってきたからこそ、自信を持って投じることができた。

 「ブルペンだけでは打者の反応が分からない。空振りを取れたことで、感覚としても分かりやすいし“こんなにいけるんだな”とも思えた」。同戦は5回を2安打無失点に抑え、5三振を奪った。開幕ローテーション入りを目指す23歳。筒香へのチェンジアップは大きな自信になったに違いない。(記者コラム・神田 佑)

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2018年2月27日のニュース