東京ドームで高校野球開催検討、20年東京五輪中の東西東京大会

[ 2018年2月26日 05:30 ]

東京ドーム
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 東京都高野連が東京五輪が行われる20年夏の全国高校野球選手権東西東京大会を東京ドームで開催する案を検討していることが25日、分かった。

 今年に入って東京五輪組織委員会に「1回戦から東京ドームを使用できないか」と申し入れたという。

 東京五輪は20年7月24日から8月9日までの17日間。組織委は7月1日からパラリンピック終了後の9月20日まで、主会場の新国立競技場に近い神宮球場と神宮第2球場を借用することを都高野連やプロ野球ヤクルトなどに求めている。さらに、野球・ソフトボール競技の出場チームの練習場所として府中、駒沢、明大、大田の各球場が貸し出される可能性が浮上してきた。

 昨年の東西東京大会では13球場を使用。20年は最大でそのうち6球場が使えなくなる。都高野連は他県での開催も模索する中で「できるだけ都内でやりたい」とし、組織委に代替球場として東京ドームの準備を求めた。

 五輪の野球・ソフトボール競技は横浜スタジアム、福島あづま球場で開催。期間中はプロ野球公式戦が全て中断される方向で、本拠地とする巨人も使用しない。東京の高校野球が、東京ドームで開催されれば史上初となる。

 今夏も五輪に向けた改修のため駒沢と大田が使用できず、影響が出始めている。関係者は「野球競技の期間も具体化していないだけに難しいところだが、要望はしっかり出していく」と話した。

 ▽高校野球のドーム開催 愛知大会では05年に準決勝以降をナゴヤドームで開催。夏の地方大会決勝のドーム開催は初のケースとなった。大阪大会は98年から開会式を京セラドーム大阪で開催。近年は開幕戦も行われている。福岡大会は07〜09年、12年に福岡ドームで開会式と開幕戦を開催した。屋外球場に比べれば球場使用料など費用面の負担は大きい。

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