ルール改正で「やらない手はない」 巨人・田原 2段モーションを武器に

[ 2018年2月24日 10:40 ]

巨人の横手投げ右腕・田原
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 1月11日のプロ・アマ合同野球規則委員会で、2段モーションが反則投球とされていた文言を削除することが決まった。これを生かそうと、キャンプでフォーム調整に励む投手が少なくない。巨人の横手投げ右腕・田原は2段と、普通に足を上げるモーションとの使い分けで、打者と対峙(たいじ)していくつもりだ。

 「ルール改正を知って、できたら良いなとは思っていた」と、2日に宮崎の宿舎で行われた審判講習会で、講師として訪れた審判員に直接、ルールについて確認した。「2段と普通の(モーション)を、毎回変えちゃダメだよというのだったら、できなかった。そうしたら“一球一球変えても良いよ”と。それなら、やらない手はないな」。部分的に2段モーションを取り入れることを決めた。急な挑戦だったが、球質はこれまで通り。「普通に投げれるのと変わらない状態で投げれるのであれば、ある意味武器として使えるんじゃないかなと思う」と手応えを感じている。

 投球動作の中で緩急をつける狙いがある。「2段モーションの中でも“1…、2…”とゆっくりのものもあれば、“1、2”と速いものもある。そこでも緩急がつけられるだろうし、バリエーションはあるんじゃないかな」。クイックも含めると、打者のタイミングの外す引き出しは大幅に増える。「流れを断ち切って、持ってきたい時に使えたらと思う。おちょくる、じゃないけど相手をカッカさせるとか。そこでアウト1つ取れることで流れも変わる」と、救援投手らしい使いどころの構想を練っている。

 「キャリアハイを目指す。登板数は65以上で、防御率は2点台前半」と今季の目標を掲げる。そのためにも鍵を握る2段モーション。結果とともに、18・44メートルの距離で打者を幻惑する田原の投球術にも注目したい。(池田 翔太郎)

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2018年2月24日のニュース