プロ野球くじ導入検討 「非予想型」が実現へのポイントに

[ 2018年2月23日 05:31 ]

 昨年11月の斉藤惇コミッショナーの就任により、野球くじ導入への動きは一気に本格化した。斉藤コミッショナーは、NPBにくじ導入の検討を再要請したスポーツ議員連盟の幹事長・遠藤利明衆院議員(元五輪担当相)の元を今年1月に訪問。話し合いの中で野球人口の減少に対する危機感、財源不足などの現状を伝えたという。

 NPBの野球振興事業の年間費用は約1億円。球団譲渡の際に参入球団から支払われる野球振興協力金4億円を積み立てているが、今後2〜3年で底を突くために新たな財源確保の必要に迫られていた。斉藤コミッショナーは証券などビジネス畑出身。アマも含めた球界全体の資金の必要性を以前から訴えており、解決策の一つが野球くじ導入といえる。

 2人が対面した際に、遠藤議員側からは「導入するなら(コンピューターが無作為に勝敗を選ぶ)BIGになる。賭博性はゼロ」との話もあった。あくまで「非予想型」という点も実現への大きなポイントとなる。 (NPB担当・鈴木 勝巳)

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2018年2月23日のニュース